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くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

料理嫌いが料理好きになるヒント

かんがえ かんがえ-食

嫌いなものを好きになると嬉しくて、達成感があります。料理に対して、考え方をちょっと変えれば、あまり好きではない方でも「好き」になれます。好きにたどり着くヒントを記事にしてみました。

 

 

 

まずは「レシピ」ではない

ほとんどの料理本は、写真と作り方が掲載されています。しかし、料理が嫌いな人が料理好きになるのに必要なのはレシピではないのです。料理があまり好きでない人こそ、料理へ対する考え方の転換が必要なのではと思います。まずは考え方を転換し、次のステップとしてレシピに向かうことです。そしてレシピへの向かい方にもコツがあります。最終的に、自分で作る楽しさが芽生えたらしめたものです。

 

 

「1回の失敗」で苦手意識を芽生えさせない大切さ

私が料理に興味を持ったのは小学生の時の経験でした。1年生のときに毎日のように卵焼きを作っていた時期がありました。母が作っているのを見て、「私もやりたい」という単純なきっかけです。

味はどうだったのかわかりませんが、おそらく1回目で綺麗に巻けてほめられたのでしょう。卵焼きは毎朝でも飽きないメニューだったことも幸いし、毎日のように作っていました。ときには途中でフライパンにくっついたり、焦げたり、形が崩れたり。でも、それを「失敗」とは捉えていなかったようです。責められなかったし、形が崩れていても家族の分に切ってしまえばわからない。うまくいかなかったこともあったはずなのに、卵焼きの思い出は料理が好きになったきっかけとして大人になっても生き続けています。それは1回失敗しても、連続して作る中で「また明日綺麗に作ればいい」という思いがあったからでしょう。たった、1回の失敗で苦手意識につなげてしまうのは大変もったいないことです。

 

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考え方の転換①:「1回できなかったら、苦手・不得意」から「1回でうまくいかないのは当たり前」へ

料理を嫌いと思うのは失敗するのが嫌だ、失敗をリカバリーできないという思い込みです。「1回できなかったら、苦手・不得意」と思うかどうか、そこが分かれ道です。

料理を楽しんでいる人は、1回目ではうまくいかないことを知っています。うまくいったらラッキーという考え方です。そしてうまくいかなかったときにどうしてそうなったのか、次はどうすればいいのかを考えればいいのです。

1回目うまくいかなかったら、次なる実験のチャンス

そして次作るときには、一回目の経験に基づいて実践します。つまり、実験を繰り返してみるのです。

料理が不得手でも、他えば掃除が得意、洗濯が得意、運動が得意など他の得意なことがたくさんあるはずです。自分の得意分野では、その実験が苦にならないから上達できたはずです。その実験精神を料理にも応用します。

 

 

考え方の転換②:家で作る料理には成功のプレッシャーはいらない

家で作る料理には、成功しなければというプレッシャーはいりません。家庭の料理は深刻ではない、自由でもっと伸びやかなものです。

最悪の場合、美味しくないだけ。大きな問題が起こるわけではありません。

 

・少し食材を無駄にしてしまうことだってあるかもしれませんが、それは生きた「勉強代」「テキスト代」と思います

・焦げたら焦げを落として食べればよい

・味が薄かったら、食べるときに調味料をつけながら食べればいい

・味が濃すぎたら、味の付いていない食材と一緒に組み合わせて口内で薄めながら食べればいい

・形が崩れたら、そのまま受け入れたらいいし、盛り付けを工夫すればいい

・「形が違うけど味は美味しい」とさらりと明るく言えばいい

・「今日はうまくできなかった」と言ってのければいいのです。どんな味が到着地点だったのかは誰も知らないのだから。

 

 ちょっとぐらいうまくいかなくても、ポジティブでからりとしていていい。そんなことを積み重ねながら上手になっていきます。料理には寛容さが必要です。

 

※家庭料理で、おもてなしをする際、初めての料理は思い通りに作れる確率が低いので、避けます。頑張って綺麗な華やかなメニューでそろえる必要はありません。驚きのある一品を主軸にして、手慣れた料理を並べると楽です。その一品は、手作りでなくても可)

過去の記事、「ホームパーティーを楽にするメニューのコツ」をご参照ください。

www.kurashichie.com

 

 

 

料理を好きになるステップ①:まずは自分の好きなものを時間をかけて3回以上作る

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考え方を展開したら、次は実践に入ります。まずは、自分が好きな食べ物を十分時間をかけて、3回以上繰り返して作ることです。

・まずは3回以上を目標にします。1回ではいけません。なぜなら、1回目はレシピをなぞって動いているだけだからです。経験的に3回目以降でようやくその料理に対する勘が出来上がってきます。勘ができるということは、この料理のどの過程で慎重になるべきか、何に注意を払うべきかを経験的に知っているということです。勘が働き出すと、レシピから離れて、自分の手と頭が積極的に動き出します。

・時間をかけるというのは、要所要所で確認をする時間を使うということです。つまり、一気に仕上げようとしないこと。

例えば、餃子を焼くときに全部一気に焼かずにまずは1つ焼いてみてこの方法で美味しく焼けるかを試して見る。味をつけるときに、一気に入れずに具を少しだけ取り出して調味料を少したらして口に入れてみる。

そんな風に途中で確認を繰り返すことで、全体をコントロールします。

 

具体的に、卵焼きを作る時にやっていることは…

  • 卵液に塩砂糖を入れて混ぜたときに、卵液を手に落として舐めて味を確かめる
  • フライパンを熱して油をいれたとき、フライパンにくっつかない程度に熱されているか卵液を数滴垂らしてみる
  • 焦げついていないか、途中ゆっくりと卵をフライパンの底から外して覗いてみる

そうやって要所要所で確認をします。

 

一気に仕上げるには、相当量の経験を積まなければできないことですし、プロの領域。家庭の料理はもっとゆるやかな時間の中で作ればいいのです。

一つの料理を時間をかけて作れば、自分の上達が測りやすくなります。

 

 

料理を好きになるステップ②:2番目に好きな料理を作る

 

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一つの料理が成功したら、次は2番目に好きな料理に挑戦してみましょう。難易度はあまり重視せず、とにかく自分の食べたいという思いがわくような料理にトライします。

ここでも、トライアンドエラーを繰り返します。一回目はうまくいかなくて当然という気持ちで、繰り返して作ります。

1回目、2回目と続けているとさらに上達が実感できます。

2番目に好きなものができるようになると、2品も好きな食べ物が自分で作れるようになります。2品目ができるようになると、料理に対する自信が出てくるようになります。そうしたら、次のステップです。

 

料理を好きになるステップ③:他の人に繰り返し食べてもらう

f:id:kurashi_chie:20161113091339j:plain他の人に食べてもらって、感想を聞いてみます。それを1回で止めないことです。食べてもらってマイナスの評価でも、また次回同じものを作って食べてもらいます。次に作るときはマイナスからの出発だから、楽です。繰り返していると相手も真剣に味わってくれるようになります。そして、いつかのタイミングで「おいしい」という言葉が返ってくることでしょう。「おいしい」という褒め言葉は一番の上達への近道です。 

 

 

料理を好きになるステップ④:レシピから離れる

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レシピは溢れています。気になる5種類くらいを選んで、その中からまずは1回作ってみる。もしイマイチだったらまた次のレシピで。作っていくうちに共通項や違いがわかってきます。

繰り返していると、レシピの食材のリストに縛られないのでもっと色々な料理を作れるようになります。このゾーンに入るとしめたもの。

良い食材を使い、すばらしいレシピに忠実に作る事で間違いのない料理ができます。でも、実は料理好きな人は、従順に従わないところに楽しさが潜んでいることに気づいています。即興でレシピを変えたり、自分の頭で組み立てたり。新しいものを一つ作り上げるプロセスが楽しいことを経験的に知っています。

レシピを離れてこそ、料理が楽しくなるのです。

 

 

料理を好きになるステップ⑤:食材同士の相性を自分で組み立てる

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レシピに従順に従わない自由な料理の楽しさの一つには、食材同士の相性を組み立てる楽しみがあります。それを磨くには、広い範囲で経験値を増やすこと。

例えば

・他の家庭の料理を食べること

・郷土料理を知ること

・海外旅行に行き現地の食事を食べること

・一流と言われるお店に行くこと

・ニュージャンルと言われるお店に行くこと

・新しい料理本や古典を読む

・テレビで知る

 

自分の固定観念に縛られているだけで、こんなこともありなのかと驚くことであふれています。この好奇心とやってみる実行力が、自由で楽しく美味しい料理を作ります。もちろん失敗することが前提で!

 

 

参考図書

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

 

コートドールというフランス料理レストランのシェフの仕事論です。料理のプロがどんなことを考えて調理しているのか、切磋琢磨の姿勢が垣間見えて、プロの料理仕事の面白さがわかります。また、フランス修行時代の同僚ベルナールさんの、赤ピーマンのムースの開発の試行錯誤のエピソードがとても参考になります。 

 

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

 

ある程度料理が好きになれたら、手に取るととても面白い本。科学と実験心に満ちた構成が楽しい気分にさせてくれます。

 

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