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くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

蕪木のチョコレート(東京都台東区)

本日ご紹介するのは、台東区鳥越にある「蕪木」。

「蕪木」さんは、コーヒーを味わうカフェ。そして、チョコレートを手作りされています。店舗の佇まい、雰囲気やそして蕪木さんの所作が美しく、また、そのチョコレートが大変美味しいものでした。

 

「白日」さんに教えてもらった「蕪木」

この日は台東区鳥越のおかず横丁の脇にある古道具屋「白日」さんにはじめてお伺いしてきました。

インスタグラムで出会った古道具屋さんなのですが、商品のラインナップが大変面白い。オブジェクトが多い印象でしたが、大好きなお店になりました。

 

約100年前に建てられた3階建ての乾物屋蔵を使われています。写真の真ん中にある蔵が「白日」。店内はぜひ行ってみてご覧になってみてください。衝撃をうけると思います。外に看板はございません。インスタグラムで営業日時を確認して訪問するのがよいと思います。

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さて、「白日」さんで買い物を済まして、店主とお話させていただきました。そのときに教えていただいたのは「蕪木」さん。コーヒー屋さんで、たぶん気にいると思いますよ、と教えていただいたのです。よいお店(人)はよいお店(人)を知っているものです。 こうやって、ご紹介していただけるのは大変うれしいことです。

 

おかず横丁を通りながら、お店までゆっくり歩いていきます。天気もよく気持ちがよい。日曜日なので、お店は閉まっていて(残念!)落ち着いた雰囲気がしています。

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「蕪木」

 

蕪木

 

つきました。「白日」さんから、歩いて5分ぐらいの距離にあります。コーヒー屋さんと伺っていたので、アメリカのサードウェーブコーヒー系のお店かなと思っていたのですが、全然違いました。外観は、まるでバーのような雰囲気です。扉が一枚、表札と看板が小さくあり、ここが「蕪木」というお店であることはわかりますが、何のお店なのか全くわかりません、コーヒー屋さんだとは外観からはわからないようになっています。

 

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店内は上質なバーのような雰囲気

思い切って扉を開いてみると、店内は、カウンター5席、テーブル2つ。店内の光は抑えられていて、落ち着いた雰囲気があります。

先客の皆さんは、ネルドリップで入れたコーヒーとチョコレートを嗜んでおりました。

私はコーヒーをストレートで飲むと、カフェインが効きすぎてしまうので、カフェオレを頼みました。ここはコーヒー屋さんであるという、「白日」さんに教えていただいた前知識しかなく、お店の方もお忙しそうでしたので、チョコレートは頼みませんでした。

 

カフェオレは、ネルドリップで入れたコーヒーに、温めた牛乳を混ぜたもの。瓶の牛乳を使われていて、牛乳にもこだわっていることがうれしいです。

さて、頂きます。

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コーヒーの風味がそのまま残ったカフェオレ。牛乳臭さがありません。普段飲むstarbucksのカフェラテと比較すると、全く別の飲み物ですね。じっくり、ゆっくり、味わいたくなるお味です。砂糖入れの壺も良い味を出しています。使われている道具、什器、家具などの落ち着いた雰囲気と蕪木さんの所作が見ていて落ち着きます。なるほど「白日」さんがおすすめしてくださったわけがわかりました。

 

チョコレートを見つける

この素敵な空間を堪能した後、お会計して帰ろうと思ってレジに経つと、本が置いてありました。

それが『チョコレートの手引』。著者は蕪木さん。あ、チョコレートを味わうべきだったと気づきました。

それで、お店でいただいたコーヒーとあの空間の雰囲気に興味を持ったのでこちらの本とチョコレートを購入して自宅で味わうことに。

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まずは、チョコレートです。

こちらのチョコレートは、「かもがや」という名前のチョコレート。ハイチ産のカカオを使用した、カカオ70%のチョコレート。原材料は、カカオ豆、砂糖。どんなお味なのでしょうか。パッケージは和のテイストです。

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開けてみると「かもがや」の風味の説明と金紙。

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チョコレートを割ってみると、非常に素直に気持ちよくぱきっと割れます。それを、3欠片ほど盛ってみました。

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一欠片を更に半分ぐらいのサイズにして食べます。口の中に入れると滑らかに溶けていきます。70%カカオですが、苦味は抑えられています。風味がよい。じっくり味わわなければわからない、淡いものですが、素晴らしいものです。

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 一欠片でも充分満足感を得られるものです。「かもがや」の価格は1300円ですが、その価値がある、まさに嗜好品です。

 

チョコレートの手引とともに味わう

さて、チョコレートを味わったあとで、蕪木さんの著書を手に取ります。

チョコレートの手引

チョコレートの手引

 

 蕪木さんは、ロッテで働かれていたそうです。なるほど、それで本が書けるほどチョコレートについて詳しいのかと納得しました。

 

この『チョコレートの手引』は「ちょうどいい、心地いい」本です。

チョコレートの素人でもわかりやすいレベル感でその作り方、歴史、味わい方等が書かれていながら、しかしそれだけではなく、専門的な用語や知識も散りばめられています。

専門書になってしまうと読み解いていくのに時間が立ちすぎて挫折したりするし、あまりにも初心者向けだと、知っているよということばかりでなんだか飽きてしまう。

「ちょうどいい、心地いい」レベル感で知識欲を刺激してくれる良書です。久々に良い本を読みました。

 

特に、面白いなと思ったことは

・カカオには発酵工程があった。その昔、カカオは果肉を発酵させお酒として飲まれていた。

 

・果肉を取り除き、香りを出す工程が発酵工程。アルコール発酵後に酢酸菌によって、酢酸が生成される。同時に発生する熱によって、豆の細胞が破壊され、香りの成分が豆に移る。これが、チョコレートに独特の香り風味を与える。


・チョコレートの結晶は6種類ある。融点がそれぞれ違う。調温という作業によって、5型の結晶のみにする。結晶が5型だけになると、口の中の温度で滑らかに溶け出すようにする。

 

・ハリがあってパキッと割れる性質のことをスナップ性という。今回いただいた「かもがや」のチョコレートが気持ちよくパリッと割れるのは「スナップ性」を意識して作られているのだということがわかる。

 

・・・

 

白日さんに教えていただき、たまたま知った「蕪木」。お店に行き、チョコレートを味わい、そして、著書を読む。蕪木さんの作り出したものの全体を味わい、大変な刺激をいただきました。人生のこういった出会いを大切にしたいものです。

 

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