香港土産に龍髭糖(ロンシュータン)をいただきました。龍髭糖は、麦芽糖を練りながら伸ばしを繰り返して、1万本以上の細かい糸を作り、それでピーナツなどを巻いた飴菓子です。蚕の繭のような形で面白い見た目です。
繭のような龍髭糖
今回頂いたのは、香港の竹苑(Bamboo Garden)のもの。冰脆龍髭糖という種類で、ごまとピーナツが入ったもっともオーソドックスな龍髭糖。
このような小分けの袋に入っていました。100日以上も持つようです。
中には3個の龍髭糖が入っています。一度にたくさんは食べられないので3個の小分けは嬉しいです。プラスチックのカップの配列が均一ではないのは何か意味があるのでしょうか。謎めいています。
取り出してお皿に載せてみました。白い繭のようでころんとしていて可愛いです。中身はどうなっているのでしょうか。
包丁で中身を割ってみました。中にはゴマとピーナツの砕いたものが入っています。なかの餡は、サラサラの粉状でまとまりがないので半分に切るとハラハラと崩れてしまいました。
龍髭糖の味わい
繊維状の飴がホロホロ溶けながらピーナツとゴマの粉が混ざり合います。甘さは控えめ。飴の繊維が細いので、口の中で飴が溶けたあと、ピーナツとゴマの風味が口の中に広がり、大変素朴なお味。
粉状なので、やや喉が乾くのですが、中国茶と合わせると抜群の組み合わせです。
そして、龍髭糖の楽しみはその作り方を知ることにもあります。
こちらのサイトでは、竹苑の龍髭糖の作り方を写真で見ることができます。
さらに、YouTubeで検索すると、韓国の龍髭糖の実演シーンがたくさん出てきます。2本から、4→8→16→32→64→128→256→512→1024→2048→4096→8192→16384と十数回も練り伸ばすことで1万本以上の繊維を作っていることが、淀みなく説明されていて気持ちが良い。屋台の売り口上の芸が見られます。
この竹苑の龍髭糖は、香港の空港で売っているそうです。日持ちもして、日本ではなかなか味わえないものでありながら、日本人にも馴染みのある材料を使っています。海外の食べ物はお口にあわないことが多いのでお土産には難しい場合も多いですが、これは香港土産として喜ばれると思います。手渡す際にどうやって作られたかをお話しすると興味深く味わってくれることでしょう。
---------------------------
「くらしのちえ」を気に入っていただけた方は読者ボタンをポチッと押していただければ最新の記事がご覧いただけます。
twitterでブログの最新情報やアイデアを発信しています。フォローいただければ、最新の情報をお届けします。
--------------------------