「家(うち)」は「内(うち)」
「うちにご飯を食べに来ない?」そう言われるととても嬉しい。
「うちに泊まりにおいでよ」そう言われるととても嬉しい。
「うち=家」。家においでよ。それは「うち=内」あなたを私のもっと内側へご招待しますよということだと思います。
自分を豊かにしてくれる人付き合いの深さ
誰かのうちに行くことはとてもワクワクすること。私の好きなあの人は、どんなうちに住んで、どんな食事をしているのだろう?
距離が縮まる、深くなれる。それはとても自分を豊かに導いてくれるものです。
お店に集まって過ごすのもいいけれど、「うち」は格別。
寝室まで見せる。 招く側の「素」を見せるオープンさが居心地のよさになる。
「隠すものなんて何もないからね」というフレーズは招かれた側にとって、とても嬉しいもの。あるお宅では、はじめから寝室まで見せて頂いてなんてオープンな!と感激しました。それ以来、我が家でも初回に来る方にはすべての部屋の扉を開けて家を案内しています。
「うちにおいで」と言えるのは、人に手料理をふるまうことに慣れていることもありますが、何よりも素を見せるオープンさが大切。
特別なご馳走よりも、ホストが得意なもの。ストーリーのあるものが大切。
何かお店みたいにすごいものをと意気込んだものよりも、日常が一番。その中でも、お招き頂いて印象に残っている料理や心地よさに繋がる料理を思い出すと…
・日常で得意の一品
・自慢の地元の素材を使った料理
・語れるストーリーあるメニュー
・驚きのあるメニュー
・箸休めがある
ホストが途中で席を立つことが少なく、落ち着いて皆で食べることができることも嬉しい点です。
あの日あの時あのお宅で頂いたものたち
さて、いろいろな家で頂いた食卓の様子をごらんください。家のご飯はなんて楽しいのでしょう。
2016年11月(長野県)
山の別荘地にて。暖炉の暖かさとともに、猟師さんから貰ったという鹿をロースト、地元の野菜をふんだんに使ったハヤシライス。さらさらのハヤシライスには和牛の味と野菜のやさしい甘みが溶け出して、忘れられない美味しさでした。
2016年1月(愛知県)
お正月休みのこと。ご馳走疲れの胃袋にやさしい豆腐のお鍋がスルスルと胃に収まってゆきました。ごま豆腐もおいしかった。
2017年6月(京都府)
湿気が多く暑くなってきた6月。お酢屋専門店(林孝太郎)で買った寿司酢を開けて、手巻き寿司の賑やかなメニュー。酢飯の美味しさに開眼。小さな子供も一緒に楽しめるメニューでした。
2016年1月(愛知県)
ほっと和む和の料理でした。お醤油味のメニュー中のポテトサラダが箸休めになり、売れ行き抜群でした。みかんの缶詰とレーズンが入った甘くておいしいポテトサラダ。
2017年8月(千葉県)
大好物のお刺身と、野菜たっぷりのメニュー。揚げ物(レンコンとエビのはさみ揚げ、椎茸のてんぷら)があると、嬉しいもの。枝豆、お漬物、スティック野菜と箸休めが沢山で、楽しいおしゃべりをしながら気づけば時間があっという間に過ぎていました。
2015年2月(東京都)
カレー大好きの集まり。黙々といろいろな味を楽しむ。言葉は少なくても、みなの気持ちは一体化。おいしい、ただそれだけで繋がる時間です。
2017年4月(東京都)
新婚さんのお宅におじゃましました。男の手料理はどれも潔い。ゆっくりとしたテンポで出てくる料理に、「うまい」「うまい」と唸りました。火入れ、素材の持ち味を生かした献立、シンプルながら統一された器たち。どれも芯があるのに、それを主張しすぎない。思いやりがいっぱいでした。
菜の花のおひたし
スナップえんどうとコウイカの塩炒め
牛肉とウドのオイスターソース炒め
箸休めの冷やしトマト
お肉にあわせる日本酒、COWBOY。
自家製味噌豚
メバルの中華蒸しパクチー乗せ
デザートのいちご
2017年5月(熊本県)
天草の5月の海の幸。ウニが旬です。チラシ寿司とひじき、おから。体にやさしいおかずたちを前に昼からビールで乾杯。素材がおいしいって素晴らしい。
2017年6月(愛知県)
お刺身、煮物。ボールにいっぱいのタルタルソースは唐揚げのお供です。楽しいぞ。みんなの手が次々に伸びます。
2017年8月(千葉県)
朝ごはん、こんなカラフルで元気の出る色に恵まれて朝から力が湧きました。お家で頂く最強モーニング。
違うからこそ面白い
こうして写真で振り返ると、それぞれのカラーが面白い。それこそが一番の楽しさであり、自分への刺激にもなります。
いいなと思ったことを自分の暮らしに取りいれたり、これはどうやって作るのかと聞いたり、そうやって交流を深める楽しさがあります。
その次はきっと誰かをうちに招きたくなります。
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