焼きたてのパン、ケーキの甘い匂い。小さいころに家のオーブンの前で出来上がるのを待った記憶がよみがえりました。
出来立ては何よりのご馳走です。
朝９時に到着したオーボンヴュータンの建物の前につくと、甘い香りが舞っていました。
フランス菓子について知らないことばかりでしたが、本を買って読んで、少しだけ広がりました。どんな材料で作られているか、どんな工程でつくられているのか、知ることで、何が食べてみたいかその輪郭が明確になります。
そして、「情」の部分で、お店の方がどんな思いで作っているのか、どんな歴史があったのか。そういう背景を知ることでさらに美味しく、ありがたくなります。
生菓子ももちろん美味しいですが、焼き菓子の美味しさに目覚めています。香り、食感、パッキングされた焼き菓子では味わえない、贅沢です。「美味しい瞬間」を逃してはならないと感じます。
日常的に出来立ての焼き菓子がこんなにもたくさんの種類並ぶこと。それを選べること。楽しいことがぎっしり詰まっています。
日々の食事作りの中で、作り置きもいいけれど、出来立ての美味しさもあると思います。
作り置きにかかる総力と総時間よりも、いまこの瞬間にそれを分散する。そうすることで出会えるのは、素材そのものの美味しい瞬間に立ち会って食べることが贅沢だと感じます。
味をつけずに、焼くだけ蒸すだけになりがちですが手間も時間もかかりません。一気にまとめてよりも少しずつ。いまこの出来立ての美味しい瞬間こそ。
---------------------------
「くらしのちえ」を気に入っていただけた方は読者ボタンを押していただければ最新の記事がご覧いただけます。
twitterでブログの最新情報やアイデアを発信しています。フォローいただければ、最新の情報をお届けします。
--------------------------
