香港で老舗の調味料専門店を巡る
創業1912年のスパイス屋、「源興香料公司」
香港内の中華店、アジア各国のレストランにスパイスを卸している香辛料専門店。
業務用がメインですが、小売も可能。一見小売はできないのかしらと思う店構えだが、そしてその接客ぶりに個人客も大歓迎ということがわかりました。
スパイスの香りを嗅がせてくれます。用途を伝えると違いを説明してくれます。(英語可)熱心で丁寧な接客です。
3代目の周さんという方が英語で説明して下さいました。
(左上から時計回りに)
①青山椒(30g 16HKD)
②川山椒(30g 15HKD)
③特製カレー粉(200g 68HKD)
④カレー粉(30g 5HKD)
麻婆豆腐に使う山椒が欲しいと伝えて提案して頂いた山椒2種。
四川料理の代表とも言われる麻婆豆腐の「麻」は、山椒の役目です。唐辛子の辛味と山椒の舌がしびれる「麻ma」の感覚は、麻婆豆腐のおいしさを生み出す重要な条件。
①は若い青い山椒です。日本ではちりめん山椒や鰻などによく使われているものに近いもの。
②は四川山椒とも呼ばれ、四川料理によく使われます。①に比べると香りが控えめ。
カレー粉が欲しいと伝えて提案して頂いた2種。
③と④の違いは使用しているスパイスの種類が違い。200gは少し大きいかなと思い「もっと小さいのはありますか?」と尋ねたらないそうで、「あなたは初めてだから小さいので最初は試して、また今度大きいのにトライすればよいよ」と言ってくださいました。とても親身になって教えてい下さいます。
大きな麻袋から量り売りしてくれます。30グラムから。商品名の札の裏に値段が書かれており、ひっくり返して見せてくれました。
ビニールの小袋にパッケージング。スパイス名のハンコをラベルに押して貼ってくれます。
トレードマークの牛は創業者の干支にちなんだものだそうです。
創業1905年の腐乳専門店「廖孖記」
腐乳とは豆腐を塩分入りの米酒に漬けて発酵させた調味料です。日本ではあまり馴染みがないのですが、しょっぱさと味はチーズや塩辛に例えられます。実際味わってみると、濃い塩の味の中に、旨味がガツンとあり、そのままのおつまみとしてでも食べられますが、お粥や野菜炒めに使うと味の深まりが出そうです。
腐乳以外にも豆を使った中国の発酵調味料がずらり。
ひっきりなしにお客さんのある人気店です。
(左から)
①腐乳(中サイズ 48HKD)
②上海豆醤(48HKD)
③豆鼓醤(48HKD)
それぞれの調味料が何の料理に合うのか説明があります。
創業1917年の醤油専門店「九龍醤園」
防腐剤や化学調味料を一切使わない伝統的な製法にこだわっており、香港の老舗料理店で使われているプロの味。
(左から)
①腐乳(43HKD)
②醤油(32HKD)
③オイスターソース(38HKD)
日本語ができる店員さんがいますので安心して買い物ができます。
日本人もよく買いに来るそうです。
漬物も量り売りで売っています。
香港の食文化、そして味を守り続けてきた調味料専門店。香港の食の面白さに触れました。
蔡瀾(チャイラン)の香港を丸ごと味わう―食在香港、食在蔡瀾 (アジアの新しい旅シリーズ)
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