お味噌汁を「ごちそう」にするには土鍋が一番。
ごちそうとは、豪華な具材が入っていることではありません。食べながら、身体がほっと緩むような味と時間の流れをゆっくりと感じさせてくれるものだと思います。
普段は雪平鍋で作って、コンロに置いたまま、お椀によそう味噌汁。
ごちそうのための味噌汁は、土鍋の良さを活かします。土鍋の柔和なくぼみに出汁を入れて、ゆっくりと火を入れて、味噌をとく。そして土鍋ごと食卓へ。木のお玉をつかってお椀によそいます。土と木の感触は、金属とは違います。限りなく丸く、やさしい味噌汁です。
土鍋でお味噌汁を作ると、不思議なことに、食材をどのタイミングで入れると美味しくできるかを感じ取りやすくなります。よく言われる「素材と向き合う」というのはこんな気持ちなのだろうか?と感じます。それは、土鍋が強火が苦手ゆえに「料理を急かさない」からかもしれません。
こうして作ったお味噌汁は、主役になります。たっぷりの出汁の効いたほかほかの味噌汁はほっと温まるごちそうです。
土鍋の理由
土鍋の良さは、大きく次の2点が上げられます。
⑴ゆっくり温度が上がり、火が通るので具の旨味が引きだせる。
⑵保温性が高く、温かさが持続する。
一押しの具材は豆腐
中でも豆腐を具材にすると絶品味噌汁が出来上がります。沸騰させずに、蓋をして弱火でじっくり豆腐が温まるのを待つと、豆腐に出汁が染み込みます。
湯豆腐を土鍋で作る理由に納得です。
豆腐が主役の味噌汁
⑴ポイント
土鍋で作る味噌汁には、具材が大きくシンプルな組み合わせが一番です。
・しっかり出汁をとる(濃い出汁で旨味が強い分、味噌の量が自ずと減ります。具材の味が引き立ちます)
・具材は豆腐を含めて2〜3種類に止める
・具材を大きく切る
・もめん豆腐を大きめに手でちぎって入れる(表面積が大きくなり、出汁をよく吸ってくれる)
⑵作り方
普通の味噌汁と同様のステップです。
①出汁をとる
②具材を入れて蓋をする
③具材に火が通ったら、味噌をとく
豆腐が主役の味噌汁の例
⑴豆腐と大根とネギ
大根が柔らかく、ネギと出汁の香りが漂うお味噌汁です。
⑵豆腐となめこ
なめこのとろりとした食感が汁に加わって、保温が高まります。
なめこには火を通しすぎないことで、しゃくしゃくした食感を残します。
昔話に出てくるような囲炉裏で汁をよそう風景に憧れながら、「きのこ汁できたよ〜」と言ってよそいましょう。
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