くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

嫌われる勇気を持つ心構え

嫌わられること。人間として、やはりそうならないようにしたいものと考えてしまいます。でも、嫌われたことで、何が起こるのでしょうか。嫌われることに対して、どう対処すべきなのでしょうか『嫌われる勇気−−−自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んでみました。 対話形式で進んでいくお話はわかりやすく読み応えあるものでした。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

 

他者から承認を求めない

他人との関係は、嫌われないために何をするかと考えがちです。でも、価値観を変えれば、そんな小細工はいらない。本書は、他人と自分と間にある前提を変えればよいと言います。 

それが、「他者から承認を求めない」という心構えです。

 

人間なので、誰かから褒められたり、認められたりしたいものです。でも、誰かに認めてもらうことを求める限り、生きづらくなってしまうことがあるのです。

本書では「われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない」と主張しています。他人からの評価を気にしていると、それは、他の人の人生を生きることになるということなのだといいます。

 

他人から嫌われることを恐れるな

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできないのです。

 

他人から嫌われることを恐れて、行動することは、自分の自由を抑圧することにほかならず、苦しむことになるのです。もちろん、そうした行動も必要なことはありますが、それが度を越すと耐えきれなくなってしまいます。

 

また、他人に褒められることに喜びを感じてもいけないといいます。それは、他人から褒められるということは、他人という上の立場と、自分という下の立場を設定して、「自分には能力がない」と認めることと同じだからといいます。ほめることは「能力のある人が、能力のない人に下す評価」なのだといいます。

 

他人との接し方

他人に認められなくても、問題ないという前提に自分の生き方を設定していくと、様々な悩みが悩みではなくなります。他人から認められるという生き方を排除したときに、自分は他人とどのような形で付き合っていけばいいのでしょうか。

 

本書では他人を評価しないということが大切だといいます。評価は、上の人が下の人に下すもので、縦の関係性を持つものです。しかし、横の関係性を持つのであれば、素直な感謝や尊敬、喜びの言葉が出てくると言います。こうした、横の関係を意識して他者に付き合うことで、他人を余計な悩みに落としれることなく、生きていく様に励ますことになるのです。しかも、横の関係を意識するとは、自分にとっても意義深いことなのです。誰かの人生に貢献できたと思える時、人間は幸せを感じることが多いからです。誰かの人生に貢献するには、縦の関係ではなく横の関係を前提としたものであるべきだと主張されます。

 

他人に認められず、嫌われる勇気を持つ。そして、他人に対しては横の関係を前提とした貢献をすることでよりよい人生を築いていこう。本書のメッセージは、明快でしかも、本質に迫るものでした。

 

 

 

 

 

 

 

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