企画書、報告書、レポート、卒業論文。文章を書かなければならない時、最も苦労するタイミングはいつでしょうか。
アイデアが降りてくるまで、なかなか、書けない。何から書いてみていいかわからない。そんなことはありませんでしょうか。
今回読んだ本はこちら。
筋肉を鍛えるのであれば、ウェイトトレーニングなど、やるべきことは明確です。しかし、考える力をつけるのにはどのようなトレーニングが必要なのでしょうか。
今回、考えるということを考えてみたいと思い、この本を手に取りました。
ともかく書き始める
本書では、考えるについて18通りの方法がかかれています。その中で今回読んでピンときたのがこちら。
アイデアが降りてくるまで待つのではなく、とにかく書き始めようという方法です。
結局、あれこれ頭の中で考えていることは、実は考えていないに等しい場合が多いのです。そんなとき、とにかく書いてみる。書けるだけでも書く。特に最初の1行がもっとも苦しいので、1行だけでも書く。
そうすると、今まで考えていたことが文字として残っていくので、考えが進んでいくのです。考えていなかったわけではないのですが、実は文字化することこそが考えるという作業にほかならないのです。
決まった時間に書く
アイデアが浮かぶまで待つのではなく、とにかく書き始める。そうすることで新しいアイデアが浮かびます。
本書では、夏目漱石、村上春樹の仕事のスタイルを紹介しています。それによると、朝の決まった時間に決まった分量だけ書くというスタイルをしているとのこと。
以前読んだこの本にも、同じスタイルで書く作業を紹介しています。
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらの本でも、アイデアは降ってくるものではなく、具体的な作業を通じて出て来るものである。アイデアが降りてくるのを待つのではなく、 決まった時間、毎日書く。それ以外に、たくさん、質の高いものを書く方法はないといいます。
推敲に時間を費やす
書く時間を決めて、書く。そして、書いたものをそのまま出すのではなく、推敲に力を入れよういう提案がなされています。
推敲の作業は、地味だし、面倒な作業のように思えるのですが、実は能力によらず良いアイデア、良い文章を書くコツは、推敲に力を注ぐことだといいます。確かに推敲であれば、時間をかけて、文章のダブリ、意味が明確に通じるか、論理が通っているかを何度も見れば、文章は良くなっていくはず。努力で良いものを作れる作業なのです。
推敲は、面倒だ。自分の文章を読み直したくない。などというのはもったいないことで、書き出しは気軽に始め、サクサク書いてみる。その後、推敲にこそ9割の時間を費やすというスタイルでやれば、たしかに最初の一番苦しい書き出しのところを気軽に乗り越え、たくさん書けるし、推敲により良い文章もできる。合理的な方法であると思います。
本書はこれ以外にもたくさんの考えるという作業についての方法がかかれております。考える作業について、もっと良い考え方はないかということを知りたい、考えたい人にはもってこいの本だと思います。かなり、柔らかめなので、読みやすいです。
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