本を読むとき、これまで聞いたことがなかった、知らなかった、新しい知見を得ようと思って読みます。でも、同じ分野の本をいくつか読むとどうも読んだことがあるような事ばかりがでてくるぞと思います。その分野に詳しくなればなるほど、その傾向があります。また、ビジネス書を中心に日々の仕事や考えかたについて書かれた本ほど、そんな状況に陥りがち。もう本を読んでも、新しい知見はそれほどないなあという状況になってしまいます。
読んでいた本が、以前読んだ本と内容が似ていると思った時どのように、本と向き合えばいいのでしょうか。少し考えてみました。
昨日、こちらの本を紹介しました。
文章は書き出しが一番大変なので、そのフェーズをどのように乗り越えたらいいかを記事にしました。
本書はいろいろ示唆に富む内容もたくさんあるのですが、以前読んだ本の内容もハイライトして記述されています。
例えば、
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
- 購入: 91人 クリック: 1,126回
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この本の内容を『「考え方」の考え方』の中で紹介しています。
1.資料を集める
2.集めた資料を咀嚼する
3.データを組み合わせる
4.ユーレカ(発見)の瞬間
5.アイデアのチェック
本の内容を知っているので、この箇所をスルーするという読み方もできます。過去知っていること、聞いたことがあることに出くわした時、今までは、読み飛ばしていました。
でも、これって改めて考えてみるともったいないと思いました。というのも、確かにそのことについて、「知ってはいる」のですが、「出来てはいない」のです。知っているだけでは、この知見は全く役に立ちません。知識だけの頭でっかち。行動が伴っていないのです。理解していないから行動できない、分かってはいるけれどめんどくさいなど、様々理由があるから、今行動できていないのです。そのことと向き合って、この考えは自分にはできない、理由は○○とか、この考えはできるから、こういう方法で取り入れるべきだなど、自分の中でスタンスを取るべきだなと思いました。
そこで、知っている事に出くわした時、知っている事だからと読み飛ばすのではなく、今自分が出来ているだろうか?とチェックする読み方に変えてみる事にしました。
例えば、決まった時間に決まった分量を書くという習慣。これは、以前読んだ、
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)
- 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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から知っている内容でした。これはできればすごいメリットだと知っているし、やりたいなと思っていたことでした。
これは『「考え方」の考え方』でも書かれていた考えなのです。同じことが、この本でもでてきたのです。その時、知っている考えだからスルーするという読み方もできました。
でも、振り返るとできていない。なぜか。日々、いろいろな仕事をする中で、まとまって何かを書いたり考えたりする時間が取れない。取れないから、奇跡的に取れた時間でやる。最後まで取れなかったら、締め切りギリギリにまとめてやる。こんな形でやっていたのです。
でも、出来ないのであれば、自分には出来ない方法だと結論付けるか、何らかの形でカスタマイズして取り入れるようにするかというスタンスを取ることで、次のステップに進むことが出来るのです。
本との付き合い方は様々ですが、他の本などで「知っている」内容に出会った時、「出来ている」かどうかチェックし、その知識に対してスタンスを決めること。こんな風に本と付き合っていくと、もう少し深い付き合い方が出来るのではと思います。
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