くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

竹爐山房のお粥(東京都武蔵野市)

香港でお粥に目覚めて以来、これまで自作をしてきました。

香港(4)香港粥食べ比べ - くらしのちえ

香港のお粥は、日本のお粥とは違い、お米の粒が溶けて糊状です。出汁も鳥やホタテなど、旨味も十分に引き出してあるので、何も具材なしの白粥が慈悲深い味で好きでした。

ある程度満足いくものができつつあるのですが、自作のものではなく、プロの作ったものが食べたいということで、吉祥寺の中華の老舗である竹爐山房さんに行ってきました。

竹爐山房ホームページ

料理人の山本豊さんは、湯島聖堂の料理部で修行なされ、本場の文献を元に中華料理を極められてきた方。お粥に関する本も出されています

 

おかゆ―粥・汁かけ飯・雑炊・泡飯と粥のおかず

おかゆ―粥・汁かけ飯・雑炊・泡飯と粥のおかず

 

 

こちらお店のランチメニューでは、お粥セットが食べられます。このお粥ランチを食べてきました。

 

食べた月のお粥はピータンと豚肉のお粥でした。

 

まずは、お粥と副菜が出てきました。

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お粥はとろとろの糊のような状態です。好みの食感でした。表面が糊のように幕を貼り、食べても食べてもなかなか冷めないので、身体が温まるのです。

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お粥の具材は毎月変わります。このお粥は、ピータンと塩漬けした豚肉を塩抜きしたもの。この豚肉が美味。全く塩気は抜けて、牛のテールスープに入っているお肉のようなほろほろと柔らかで美味しい。具材はたっぷり入っていました。

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副菜は、まずは薬味セットから。左から、腐乳、パクチー、ジャコ、ザーサイです。お粥は薄味なので、お肉に腐乳をつけながら食べるといいです。

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そして途中で青菜も出てきました。この青菜には、オイスターソースが掛かっています。香港で食べたものと一緒です。

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このお粥セットは満足度がとても高いです。お味も薄味ながら、粥の具材は豊富で副菜も充実しているからです。お値段1000円です。香港で目覚めたお粥そのものであり、さらに山本さんの創意工夫も込められたもので、毎月違ったものが食べられるのも嬉しいですね。

 

 厨房から、座席が見えるようになっています。料理人の方が、お客さんを見てサーブ出来るような配置になっています。こちらから、覗き込むと、いつも山本さんが料理をしている姿が見えます。ランチでも料理をしています。ある程度有名な方になると現場から離れてしまう場合も多い料理の世界ですが、現場の第一線に立ち続ける山本さんの姿を見るとこちらの身も引き締まる思いです。

 

なお、こちらのお店では、登録すればダイレクトメールを送ってくれます。これがまたいいんです。その月のオススメコースメニューが季節ごとの彩りで、山本さんの一言もあり、毎月楽しみにしている唯一無二のDMです。

 

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