先日、天草でお魚を買うなら道の駅さんぱーるでと紹介しました。
さんぱーるのすぐ近くに、天草四郎メモリアルホールがあります。
メモリアルホールから見えるさんぱーるの駐車場と海。素晴らしい眺めです。
建物はこんな感じ。
建物内は写真が禁止なので展示物のみどころを文章でご紹介します。
映像やジオラマなどを用いて、南蛮貿易によるキリシタンの歴史から始まり、天草四郎の一揆軍の全滅までのストーリーが展示されています。時代を乗り越えていくということを表すためのタイムトラベルを表す小道や建物の一番天井が高いホールの瞑想場など体験できることを重視した展示方法を取っています。すべての展示をみ終えた後に、瞑想場に行くのですが、薄暗い中にいくつものソファーが置かれ、数分間の幻想的な音楽が流れているなか、目を閉じると気持ちが良かったです。これは、休憩の意味もあるのかしら。
このメモリアルホールの良かった点は、天草四郎にフォーカスを当ててその歴史の全体が知れるということです。天草四郎に対して、それほど興味を持っていたわけではありませんでした。島原の乱で農民たちを率いて若干16歳で総大将になるという、通常ではありえない人事が行われ、そして、原城に籠城後に37000人の全滅という悲劇のストーリーに知り、その時代のキリシタンの苦悩に触れ、歴史の転換点でなぜそれぞれのプレイヤーがその手を取ったかということに思いを馳せる事ができます。
こちらの記事にかきましたように、
この後、長崎に行ったのですが、長崎では貿易による商品、技術、思想の流入による影響を残し、そして日本全体にうねりをもたらす歴史を深く知りました。天草でもキリスト教文化が流入し、この地でキリスト教思想が根付く過程で悲劇を生み出しました。悲劇の主人公である天草四郎のストーリーを知り、感情を揺さぶられました。このように、元々興味を持っていなかったことに興味を持つというのがメモリアルホールに立ち寄った一番の収穫だと思います。
天草四郎に興味がない人も(多くの人がそうでしょう)、せっかく近くまで寄り、1時間ほど時間があれば一度行ってみるとこれまで興味のなかったことに興味を持つきっかけとなると思います。大々的に宣伝しているわけではないやや地味な場所ではあるのですが、良い体験ができると思います。
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