可愛らしい和菓子の座を揺らがない、佐賀の大原松露饅頭。
1850年というペリー来航の3年前に創業の大原松露饅頭、唐津市の老舗お菓子屋さんです。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に高麗から輸入されたものがのちに唐津の一大産業となる陶器と焼饅頭だったそうです。江戸幕末の時代に、大原松露饅頭の創業者の阿わび屋惣兵衛さんという方が焼饅頭に工夫をこらし藩主小笠原氏に献上した際に「松露饅頭」と名づけられたそうです。
唐津市にある虹の松原に、4月から5月に松の根元に自生する松露に似ていることが命名の理由だそうです。
包み紙と中身のコロンとまるい可愛らしさ。
そして、こだわりを最も感じるのが、餡子に対して生地が均一な点。
カステラ生地に餡子の組み合わせは、人形焼、紅葉饅頭と色々ありますが、球体の形ならではの餡子に対する生地の均一で薄いバランスは特筆すべきもの。
職人さんの手作業です。皮の厚さは2ミリ程。餡子に生地がぴったりとくっついた美しい断面。一口でぱくっと食べてはもったいない。
生地と餡子が口の中でバランス良く溶けます。生地だけが口に残りません。風味ある漉餡は、とてもまろやかで繊細なお菓子です。
関東近郊であれば百貨店の諸国銘菓売り場でも販売されています。また、電話かFAXで地方発送もしてくれるそうです。
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