くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

創業1000年越え、今宮神社門前の「一文字屋和輔」のあぶり餅(京都府京都市)

創業1000年。驚きます。そんな味を今でもこうして味わえる。京都今宮神社のあぶり餅屋さんです。日本最古の和菓子屋さん。

今宮神社の門前には、二軒のあぶり餅屋さんがあります。今回紹介するのは「一文字屋和輔」さんのお店。どちらもほぼ似たお店で、お互いが目の前でお店をされています。

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あぶり餅とは

あぶり餅は、親指大にちぎったお餅を串に刺して、きな粉をまぶして炭火で焼き、

そのあと白味噌ベースの甘いタレにつけたものです。

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あぶり餅は本名「勝餅」というそうで、疫病が流行した際に今宮神社に参詣した人たちに振る舞われ、それを食べた人が疫病をのがれたと言われているそうです。そして、その後千利休がこの餅を茶菓代わりに用いて、今も千家の御用達もしていらっしゃるとのこと。現在は19代目。

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 1人前13本で500円。「13」の数は縁起がいい奇数のためとのこと。

 

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炭火で炙ったお餅がおいしいです。一口で口に入れて、弾力ある餅を口にパクッと入れて、竹串から引き抜く瞬間と同時に、香ばしい甘い味とお餅の少しざらりとした感じが口に広がって、噛みしめる美味しさ。

 お餅を口から引き抜くと、二股に分かれた竹串。これでしっかりお餅を支えていたのですね。

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お餅にきな粉をまぶして焼くことで、きな粉の香ばしさが開花。お餅のあぶり具合がそれぞれ違うので、しっかり焦げ目のついたお餅や、焦げ目があまりついていないものなどそれぞれ13本の個性を楽しみながらいただきます。

 

ゆっくりと味わう

おいしいのはもちろんですが、お店の大らかな感じがなんともいい。

昼食後だったので、「2人で1人前(13本)でもいいですか?」とお願いしたところ「1人前ですね、どうぞ」と快諾。

お茶は急須にいれて、2人分いただきました。冷えたほうじ茶がおいしい。

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料金は後払い。暑さから避難して食べたあともお店で一休みしていましたが、急かされることが全くなく、ゆったり過ごすことができます。

料金は後払いで、何人前食べたかの自己申告制。

おおらかなお店。いろいろな人を受け入れて1000年。

こんなに丸くて心地いい空間になるのだと驚きです。

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創業当時はこんな様子だったのでしょうか。(いただいたお店の案内より)

f:id:kurashi_chie:20170812061326j:plainまた食べたい歴史の味。

 

 

 

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