明治12年に創業した吉野鮨本店。日本橋の高島屋の裏の道にあるこちらのお店は、まぐろのトロという名前を広めたお店としても有名です。伝統的な仕事をしたお寿司を食べたいと思い、吉野鮨本店にお寿司を食べに行きました。SUSHI SHOPという文字がモダン。
ランチのにぎり
ランチのにぎりは1500円〜3000円までの500円刻み。鮨の数の違いだそうです。今回は、1500円の一番安い価格のものを注文しました。にぎりの他には、ちらし寿司、鉄火重があります。
奥左から、スミイカ、マグロ赤身2かん、カンパチ。
手前左から、巻物(カンパチ、マグロ、きゅうり)、カツオ、卵焼き、穴子。
穴子はカウンターで炙ってから提供されるのでアツアツです。
まずはマグロから。あっさり。赤酢を使っているのか酢飯に色がついています。さっぱりとした味わいの酢飯。煮切りが塗ってあるのでそのまま食べます。
そしてスミイカ。サクサクとした食感と甘味がいい。カンパチもさっぱりと。カツオはたたきにしたものです。これもさわやか。
穴子は、きっちりと煮詰めの濃い味がします。炙ってあるので、柔らか。
ガリは別皿で来ました。水分が少なく、生姜の辛味と爽やかさがきちんと残っていて、酢の味は少なめです。これはさっぱりする。
赤だしも頼みました。200円です。
そして、こちらのお店は卵焼きが名物の一つ。芝海老とたっぷりの砂糖を入れてつくる薄焼きの卵焼きです。デザートとして食べてもらいたいものだそうです。
甘みがたっぷりとあり、たしかにこれはデザート寿司ですね。
いくらとか、トロとか、エビなどやや値の張るものを好まなければ、1500円のランチでも存分に楽しめる構成になっていました。
追加で江戸前のにぎりを注文
最初にお店に入ったときに、江戸前の仕事をしたものが食べられるのはどのにぎりですかと聞いたのですが、別で頼んでと言われました。どうしようかと思ったのですが、なかなか来る機会もないので、別で頼んでみることに。
まずは、ハマグリ。わさびがきっちりと効きます。ハマグリは煮詰めがかかっていますが、爽やかな味が残っています。あまり濃く煮ていないようで、貝自体は薄味。ハマグリの握りをちゃんと味わったのは初めてですがこれは美味しいな。
そして、アサリ。アサリはきっちり煮てあるのか、濃い目の味付けがされています。あさりの濃醇さが、江戸のものだなという感じがします。
そして、コハダ。コハダはちいさいシンコと普通のサイズを二種類握ってもらいました。魚の味を味わいたいなら、普通のコハダがいいと言われたのですが、個人的な好みは小さいシンコ。爽やかで、ハリっとした味わいが良いですね。シンコは一尾まるごとです。
コハダ。コハダはしっかりしめてあり、たしかにコハダの美味しさが味わえます。
老舗の味、美味しかった。
寿司の勉強をしたい
お寿司は大好きなのですが、もっとその歴史や仕事について知りたいと思いっています。吉野鮨本店は老舗の江戸前寿司を食べさせるということで、今回訪問しました。
実は三代目が書かれたすしの辞典を以前から手元に持っているのですが、積読してあったので、一度訪問して興味を持った上でしっかり読もうという狙いもあり、訪問したのです。
比較的年配の方々多いお店ですので落ち着きがあります。清潔感あり、親しみやすさもある店内で職人さんの握る姿を見ながらこちらでお寿司を食べるのは最高のひとときでした。
■吉野鮨本店
03-3274-3001
東京都中央区日本橋3-8-11 政吉ビル 1F
営業時間
月~金 11:00~14:00 16:30~21:30
土曜日 11:00~14:00
日曜、祝日休み
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