くらしのちえ

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アメリカ・ハンバーガーチェーンのIN-N-OUT(イン・アンド・アウト)の人気の秘訣、続編

前回記事にした、アメリカのハンバーガーチェーン店の戦略の分析の続きです。

 

www.kurashichie.com

 

はてさて、

(1)割り切ったメニュー構成による低価格

(2)高い品質

(3)お店のファンにさせる手配り

という戦略を取っているレストランは日本にはあるでしょうかと考えると、そうそうあります。

 

それは昔の吉野家。

メニューは牛丼に絞り、美味しさを追求していて、ファンを掴む裏メニューなどまさに同じ戦略を取っていました。

 

でも、今も吉野家は、メニューは牛丼、豚丼、カレー、うなぎなど多様なメニューに。また、同時に他の牛丼チェーンも多様なメニュー展開で、この戦略からは異なる道筋を歩んでいます。

 

当初、吉野家が取った、シンプルなメニュー戦略がだんだんと異なる道筋に辿ったのは、競争相手の存在によります。松屋、すき家など、牛丼チェーンが類似の牛丼を出すことで、競争相手に合わせて価格を下げる競争が起こり、その後メニューの多展開が進みます。他者に追随することで、業界全体が同じような方向性になり、当初吉野家が取っていたシンプルメニュー戦略から離れていってしまったのです。

 

今の状況を考えると、むしろ、原点回帰でシンプルメニューで高品質、ファンを掴む戦略をきちんと取るほうが良いような気がします。しかし、ここまで広がったメニュー構成やオペレーションを変更するのは、大きな戦略転換になるので、なかなか各社取ることが出来ないのです。

 

日本の状況をみると、IN-N-OUTの取っている戦略がむしろ新鮮に思えてしまうほど、愚直に昔の吉野家の戦略を取っているのです。

 

 

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