旅行に出かけるとついつい買ってしまう、ご当地パン。買って味わって、その後、そのパンの誕生の話やそのお店の歴史を調べると、知らなかったことがぽろぽろと出てきてとっても面白い。
今回ご紹介するのはタカキベーカリーのデンマークロール。この北欧系の国旗のデザインが凄くひかれるパッケージにおもわず買ってしまいました。
シナモンロールのような見た目。
揚げドーナツのようなぽそぽそとした食感です。デニッシュ生地をイメージしていたのですが、全然違うものでした。イメージと違う味ですが、噛み締めていくとだんだんと味わいが広がるタイプで、これはこれで美味しいのです。
実はこれ1959年にタカキベーカリーの創業者高木俊介氏がデンマーク・コペンハーゲンのホテルで食べたデニッシュペストリーの味に痛く感激し、日本でこの味を再現したいと電報を送ったそうです。その電報を見たパン職人たちが、その情報だけでパン作りをしてできあがったものがこのデンマークロールなのだとか。試行錯誤で全く違うものができたのですが、これはこれでいいじゃないかと発売してしまう心の広さと、職人さんの行動力と想像力には脱帽です。こんな話を知った上で食べると余計に美味しく感じるものです。
さらにさらに調べてみると面白いことがわかりました。この、タカキベーカリーは広島のパン屋さんなので馴染みがなかったのですが、全国に展開しているリトル・マーメイド、アンデルセンなどのアンデルセングループの発祥はこのタカキベーカリーなのだとか。
買ったパン1つ。そのパンの誕生秘話から、会社の歴史まで、世の中は知れば知るほど面白いと感じずにはいられないものでした。
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