生きているといろいろな体験をします。 体験をしたことをうまく活かすには「消化」する事が必要と感じています。
食べ物をきちんと咀嚼して味わい、胃や腸を働かせて消化しなければ、人間の利用可能なエネルギーとして吸収はされません。同じように、さまざまな出来事はそれ自体だけでは吸収されないのです。どんなに美味しいものを食べても、面白い旅行をしても、懐かしい友人とあっても、その経験を咀嚼して味わい、身体の腑に落ち着かせなければほんとうの意味で吸収したと言えないのです。
ベストセラー『君たちはどう生きるか』の中で、おじさんがコペル君に対して、自分の体験から出発して正直に考えていけというアドバイスをしています。しみじみと心を動かされた出来事、心の底から思ったことの意味を振り返り考えることの重要性を指摘しています。これこそが「消化」することなのだと思います。
自分の体験は、消化しなければ素通りしてしまいます。曖昧な記憶とともに心の何処かで残り続けていくものです。でも、きちんとその意味を咀嚼して味わい、腑に落ち着かせていくそんな時間をきちんと取ることで、自分の体の血肉として利用できるエネルギーになるのだと思います。
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