築地市場は10月6日の営業を終えると、その100年近い歴史に幕を閉じてしまいます。
その前の築地の姿を見に行こうと思い、久々に築地に足を運びました。2年ぶり以上の築地です。
数年前までは、数ヶ月に一度は築地で朝ごはんを食べていたのですが、すっかりご無沙汰していました。
築地4丁目の交差点のビルも外観が変わってる。
変わらないお店、きつねやさん。いつものご主人はお休みかしら。
外観が綺麗になった商店。
築地魚河岸という商店街ができたのですね。歩道橋もあり、真新しい設備です。
店内の雰囲気は場内のよう。この施設は築地移転後も残るのでしょう。
築地場内にある駐車場から眺めると、築地市場全体が一望できます。築地市場は1923年に関東大震災で消失した日本橋魚河岸が移転してできたものです。
この市場の建物のカーブは、鉄道の駅が終着駅に合わせた形の名残。今では、駅はありませんが、その導線がそのまま使われていました。
場内も少し見学。相変わらず狭い道で、ターレーが爆走しています。ものの流れと人の流れが合わさって混雑しています。
場内の食堂をぶらりと。寿司大は相変わらずの行列です。
ちょっとお値段は高いですが、丁寧な仕事をした定食が食べられる髙はしも行列ができています。
今日はこちらの龍寿司で朝ごはん。
おまかせ寿司4300円をいただきました。
まずは、ヒラメ。塩とすだちでさっぱりと。鮮度よくもちもちとした歯ごたえがたまりません。
白いか。生姜でいただきます。サクッと切れて、噛むととろける絶妙な寝かせ具合。
金目鯛。旨味抜群です。
カツオ。さっぱりとしたカツオで、夏の気分を味わえます。
赤貝。サクサクとした歯ざわり。丁寧な処理で生臭さはありません。
こちらは白魚。アオサとともに。サクサクとした歯ごたえで、美味しい。小さい魚は鮮度が命で、古いものは生臭くなってしまいますが、爽やかな風味です。
秋刀魚。今年は秋刀魚が豊漁で安くなっているそうです。秋になったら秋刀魚の塩焼きを楽しみです。
大トロ。言うまでもなく、旨味抜群です。爽やかな風味もあります。
車海老。大きなサイズで頭付きです。
バフンウニ。甘いです。
以上がおまかせ寿司。追加でオーダーせず、さっと食べて退席しました。
次に向かったのはセンリ軒。コーヒーとデザートでもいただこうと。
まずはコーヒー380円。
自家製プリン。220円。とろりとしたプリンで、コーヒーとの相性抜群です。
緑茶がサービスで出ます。
歴史あるコーヒーアーン。蛇口をひねるとホットコーヒーが出てきます。
センリ軒の店主に、築地市場移転のお話を伺いました。センリ軒さん含めて、築地場内の店は、豊洲市場へ移転するんだそうです。豊洲市場のオープンは10月11日で、10月6日に最終営業をした後、4日で引っ越し作業をするそうです。場内のお店、レストラン全てが移転です。築地からターレーの列が見られるだろうとのこと。
豊洲に移ると今のような狭いお店ではなく少し広いお店になるのだとか。わかりやすい場所にあるとのことで、豊洲に移ったらまた伺おうかと思いました。
古くからある食堂、場内の建物が、取り壊しになってしまうはなんだか悲しい。しかし、豊洲市場で、新しい歴史を作っていくことになるというのも事実。東京の新しい市場がどんな歴史を辿るのか。
築地市場の現在を眺め、まもなくその役割を終えてしまう建物たちはなんだか悲しい風景でしたが、次の新たな市場へのバトンタッチを見守っているようにも思いました。