くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

日本を代表する名クラシックホテル「雲仙観光ホテル」に泊まる(80枚の写真とともに)

3月中旬、一度宿泊してみたいと思っていた「雲仙観光ホテル」に宿泊しました。

日本を代表する名クラシックホテルは、木材を多用した空間、美味しい地元の食材をつかった食事、硫黄の香る温泉もあり素晴らしいホテルでした。ホテルに滞在しているような、温泉宿に滞在しているような。敷居の高いピンと張り詰めた場所ではなく、積み重ねられた歴史の中に自然に身を委ねて誰もが楽しめる、そんなホテルでした。

気取らぬ素朴さがあって、包み込んでくれるような重厚さがこのホテルをさらに居心地のいいものにしているかもしれません。

一人一泊3万5000円(朝食・夕食付き)での宿泊でしたが、とても満足感の高いまた来たいと思えるホテルです。そしてずっとこれからも残って欲しいと応援したくなるホテルでした。

 

建築(竹中工務店:早良敏夫) 

 

  

⒈外観(スイスの山小屋風建物)

雲仙の地獄谷を下ると見えてくるアプローチ。スイスの山小屋風の三階建ての建物です。

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チェックインを済ませて二階に上がります。木部を多用した重厚な作りはこのホテルの重厚な雰囲気と親しみやすさにつながっているように感じます。

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効果的にライトが使われており、明暗のメリハリと自然光を楽しむことができます。

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⒉部屋(木材の落ち着く重厚な空間と調度品、モリスの壁紙)

今回の部屋の扉を開けます。ドアノブの位置が高いことに驚きます。ドアノブには照明が当たるように廊下天井のライトを調整してありました。

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これから開ける部屋がどんな部屋なのだろうと期待が膨らむ鍵。

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ドアを開けると自然光が差す温かな空間が待っていました。

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淡いグリーンの壁紙と濃い木材の色。とても落ち着きます。

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ベットはシモンズ製。ベット奥の部屋の壁紙は「Golden Lily」というウィリアムモリスの作品です。それぞれの部屋にモリスの異なるデザインの壁紙が施してあり、印象が異なります。

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ベット脇のライトもクラシカルです。

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広々としたクローゼットがあります。ゆったりとした収納スペースです。

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バスローブ(白)とガウン(茶色)。パジャマは写真を撮影し忘れましたが、ワッフル生地で重厚感のあるしっかりした作りでした。f:id:kurashi_chie:20190316082917j:plain

バストイレです。タイル作りのデザインと足つきのバスタブ。ピカピカに磨かれ清潔感があります。古さを感じません。

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アメニティセット。それぞれの分を不織布のバッグに入れてありました。

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中身はこちら。(赤いリボンの方)

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シャンプー、ボディーソープ、石鹸は全てイタリア製。

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グリーンの刺繍が施されたタオル。

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お部屋の飲み物にはアルカリイオン水がありました。オリジナルのガラスボトルに入っています。(売店で販売していました)

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ウェルカムスイーツは手作りのマカロンとクッキー。蓋を開けて可愛らしい小さな粒に嬉しくなります。

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⒊夕食(素材の味が活かされたソースの美味しい料理と豊富な手作りデザート)

夕食はダイニングにて。

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高い天井にゆったりとした席の配置。

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夕食は「テロワール」のコースです。地元の豊かな食材を活かした地産地消にこだわった料理です。

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テーブルセッティング

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いよいよ夕食が始まります。

橘湾産あおさのチュロスと五島列島産うちわ海老のヴルーテ

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自家製のパン(ライ麦、バターロール、天然酵母のパン)

f:id:kurashi_chie:20190316084252j:plain春野菜のエスカベーシュ クレソンのジュレ

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九州とフランス産白アスパラガスのマリアージュ

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長崎産かさごのカダイフ巻き コロンボソース

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仏ブルターニュ産仔牛肉のロースト ジュソース

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熟成チーズの盛り合わせ

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アヴァンデセール

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シェフパティシエのデザートコレクション

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小菓子

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⒋バー(歴史あるバーで夜の時間を)

夕食後はバーに向かいました。静かな風情のある雰囲気です。

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効果的な照明が暗さを引き立て、夕食後全く異なる空間に誘われ心安らぐ時間を過ごすことができました。

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とても美味しかったオリジナルカクテル。

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⒌朝食(丁寧に作られたゆったりと楽しめる朝食)

朝食は夕食と同じメインダイニングにて。昨日とは異なる席をご用意いただきました。

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 チェックイン時に和食か洋食かを選択することになっており、洋食を選択しました。

ベジタブル&フルーツドリンク(イチゴとキャベツのスムージーでした)

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こちらは後日作りました。

 

www.kurashichie.com

 

 

コールドプレート(仔牛のパテ・スモークサーモン・グリュイエールチーズ)

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彩り野菜のサラダとドレッシング

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新玉ねぎのクリームスープ

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パン(食パン、クロワッサン、アオサのパン)

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いちごジャム・蜂蜜・バター・オリーブオイル

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卵料理は、オムレツ、スクランブルエッグ、フライドエッグ、ポーチドエッグから選択ができます。

ポーチドエッグを選びました。添えられているのは地元の「雲仙ハム」と温野菜です。

卵は雲仙の太陽卵というとても黄身の濃い卵でした。

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ヨーグルト

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フレッシュフルーツ

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⒍大浴場(硫黄の匂いがするモダンな温泉)

ホテルに宿泊して本物の温泉に浸かれる贅沢。雲仙の自然の恵みです。廊下から硫黄の匂いが ほんのり漂いました。

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 掛け流しのお湯で、泉温が94度と高温のため温度調整のため加水をしているそうです。

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洗面台

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脱衣室

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温泉と洋館という和洋が見事に表現されたお風呂です。ドーム型の天井

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ステンドグラスの入った扉。

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モダンなタイルの使い方

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お風呂上りには冷たい水を楽しめるコーナーがあります。

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お風呂上りのリラクゼーションスペース。ヒーリングチェアから眺める庭の緑がとても美しい。

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⒎図書室(書庫にぎっしりと並ぶ1500冊以上の書籍と静かな空間)

1500冊以上の書籍が並びます。

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ライトが空間を優しく照らします。

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⒏ビリヤード場

ステンドグラスと赤い絨毯が映える大人の空間でした。宿泊者は、空きがあればいつでもビリアードができます。

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⒐映写室

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ゆったりとした大きなソファーがありました。

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10.ショップ

ホテルのオリジナルグッズやお菓子、雲仙の特産品等を置いてありました。

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11.その他内装

二階の廊下の様子。木造彫刻が温かな重厚な印象を与えてくれます。

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ラウンジ

特製のケーキと飲み物をいただくことができます。

新聞が置いてあるので、朝食後ゆっくりとしました。

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スプーンに立つ一輪の花。

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こんな構造になっていました

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また来たいと思えるホテルでした。肩の力を抜いてゆっくりと過ごすことができる、他に類がないホテルかもしれません。
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