くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

よそよそしさとなれなれしさ

人と何度かお会いして、どこまで踏み込むかと言うのは悩ましい問題である。

踏み込みすぎれば、なれなれしい。

離れ過ぎれば、よそよそしい。

 

ちょうどよい距離感を見定めるというのは難しい。相手との距離感を見定めた上で、その関係性にふさわしい踏み込み方をする。これが自然にできる人はものすごく、多くの人から信頼されるのだろう。しかし、こうした形で人との距離感を調整できる人は稀であろう。

 

どんな人にもなれなれしい、逆にどんな人にもよそよそしいという、関係性を固定するという戦略もありうる。他人と、どんな距離感でいたいかを固定することで、それ以上踏み込まれたくない人やもっと踏み込んだ関係の人はちょっとずつ疎遠になる。結果、自然と自分と距離感が合う人が集まるという戦略だ。意図的にこういう形である程度の人間関係が出来上がればストレスは少なくなるだろう。

 

相手の持つ印象というのは、話している内容ではない。その相手が求めているような踏み込み方にこそ、相手が抱く好印象の要因が隠されていると思う。

 

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