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くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

世田谷美術館「花森安治の仕事〜デザインする手、編集長の眼」

暮らしの手帖の初代編集長、花森安治の展示が世田谷美術館で開催中です。

www.setagayaartmuseum.or.jp

ストライクゾーンが広い展示です。家事に疲れた方、デザインが好きな方、コピーライティングが好きな方、昔の生活を懐かしみたい方、編集に興味がある方。きっと、役立つエッセンスが拾えます。f:id:kurashi_chie:20170305070426j:plain

 

マルチプレイヤー花森安治

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コピーライター、記者、編集者、デザイナー、画家。なんでも自分でやってしまう強烈なエネルギーに溢れていました。
雑誌の表紙の原画は絵画作品です。電車の中刷り広告の言葉は読んだ人の心を瞬時に引きつけます。
魂ある力強いコピーライティングとは対象的な柔らかな絵やイラスト。花森の絶妙なバランス感覚に触れることができます。

 

花森は、暮らしにPDCAサイクルを取り入れていた

「家事に新しい創造、すぐれた才能、洗練された感覚の働く余地はないだろうか?」という花森の言葉が目に入りました。
その余地を探し続けることが、知恵を追求すること。余地を探すためには日々の繰り返しの中で記録する、実験する、実践できる形にする。暮らしの中でPDCAを回し続けることこそ、まさに花森が「暮らしの手帖」で手がけ続けてきたことだと展示を見て思いました。

暮らしの仕事(家事)は毎日の繰り返しです。お金も発生しません。あまりにも当たり前のことすぎて、「PとD」を繰り返し続けています。
結果、家事を自分のペースで、自分の方法で行い、その情報はクローズになりがちです。でも、そこには工夫とアイディアの余地が溢れています。
例えば、掃除をもっと時間短縮ができる方法、同じ道具でも質が高く、使いやすいもの。同じ材料なのに変わったレシピがある。
ただ繰り返すのではなく、PDCAの「CとA」を取り入れながら暮らしを続ける。
そして暮らしは事務的、機械的なものではありません。土台には相手や自分をいたわる「愛情」があります。

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原画を見れる、花森の怒りの声を聞ける

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生に触れることの良さは、「近くなること」です。自分が歩み寄ることで、対象に対する自分の接し方が変わります。彼が編集会議で編集者への態度に怒る声が展示されていたり、花森の思想に触れられる展示でした。


そうすると、つぎにどこかで花森の仕事に触れた時、展示で見た彼の仕事や受けた印象を持って一歩進んだ花森との関係の中で彼の仕事を観察できます。
次号の暮らしの手帖を読んだ時、どんな歴史や背景があってこの雑誌が今このような形になっているか考えを巡らせながらページをめくることができます。
目では見えない距離感を縮めるには、生で見ることが一番です。
見る前は興味がなくても、見た後で興味が湧いてくることもあるのだから。

 

 

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