くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

みそ汁に海苔を入れれば、出汁は取らなくてもいい

のり1枚の底力を感じる一品ができました。 だしをとらずに、汁物を「すぐに」作りたい。 そんなときに、海苔の力を借りてみたら、海の風味がいっぱいの汁物ができました。 「海苔は万能だしのもと」 そうか、海の「苔(コケ)」だもの。いい味がたくさんで…

自家製麻婆豆腐の素から生まれた「お魚マーボー」

麻婆豆腐の味付けこそ、中華っぽくなる味と認識しています。 だから、自家製麻婆豆腐の素があれば何でも中華風にできます。自家製の素といっても既製品の調味料を4種類混ぜ合わせただけ。 この麻婆豆腐の素のおかげで、ひらめいたおかずたちをご紹介します…

錦糸町のバングラディッシュ「アジアカレーハウス」(東京都墨田区)

やってきました、錦糸町。目的はバングラディッシュのカレーを食べる。それだけです。パチンコ屋さんとウインズのある通りをまっすぐ進みます。 通り過ごしてしまいました。 「アジアカレーハウス」、立ち飲み居酒屋、モツ煮込み屋、台湾居酒屋、個性あふれ…

味噌漬豆腐とその西洋化

「豆腐百珍」を読んで、作りたいと思ったレシピ、それは・・・ (1)二十七番の「焼豆腐」、(2)七十三番の「味噌漬豆腐」 今回は豆腐百珍、七十三番目の「味噌漬豆腐」を作りました。が、ひょんなことから、もう一品できました。 味噌漬豆腐とその進化 焼…

ポン酢が薄まる問題の解決方法

鍋のつけだれとして使うポン酢に弱みがあるとしたらなんでしょう? ・液体なので味が薄まっていく(常に一定の濃度では食べられない)… ・具が冷たいポン酢に浸かると冷めてしまって… ポン酢の味が好きなのに、最大限に堪能できていませんでした。 ポン酢の…

厚切りの豚肉を鍋にする「厚切り豚鍋」

豚肉の鍋と言えば薄いしゃぶしゃぶ肉が代表格ですが、新たな美味しい食べ方を見つけました。 鍋でむっちりした肉の食感を楽しむ食べ方があってもいいはず。 薄くて柔らかい豚肉だけが鍋に適した食べ方ではありませんでした。 命名「厚切り豚鍋」 かたまり肉…

焼き豆腐は手作りがおいしい

江戸時代の料理本、豆腐百珍のページをめくりながら、作りたいと思ったものが2つ。やりたいと思ったことが1つありました。 作りたいと思ったレシピ:(1)二十七番の「焼豆腐」、(2)七十三番の「味噌漬豆腐」 やりたいと思ったこと:「豆腐の故郷中国で…

漬物鉢は小さな実験室

野菜の素朴な美味しさを味わいたいなら、一夜漬け。 漬物が食卓にたくさん並ぶと嬉しいものです。そして、専用の道具があると気持ちも盛り上がります。漬物鉢は色々な組み合わせの実験ができる、小さな楽しい実験室です。 浅漬けが楽しくなる漬物鉢 蓋が重し…

豆腐ど真ん中鍋 ぶり大根バージョン

以前紹介した「豆腐ど真ん中鍋」麻婆豆腐バージョン。 今回はまた別の角度から攻めてみました。 ぶりと大根おろしの豆腐ど真ん中鍋 大根おろしを豆腐の升にのせて。ぶりは角切りにして、あらかじめフライパンでこげ目をつけます。最後に山椒を振って。 豆腐…

天草の魚は素晴らしい

天草からのうれしい贈り物がやってきました。天草の魚介類たちです。 地元の人が使う魚こそおいしい クール便で届いた新鮮なカンパチ、フグ、メバル、甲イカ。旅に行かずとも、食べられるあがたさ。上天草の物産館「さんぱーる」はとてもいい道の駅です。 鮮…

「クラフトビールとコーヒーと自転車と」生活を楽しむ街、ポートランドを旅する

Portland(2016.03)旅行の記録。 パソコンに眠っていた、旅の記録を呼び覚まします。 生活を楽しむ術を知る街、ポートランド ポートランドに一週間滞在しました。10代の頃に一度訪れた街。 「アメリカの住みたい街ナンバーワン」となったポートランド。日本…

クタクタに煮込むほど美味しい、カレー鍋

クタクタに煮込むほど美味しい。カレー鍋。 野菜の食感を楽しむために、さっと取り出したり、しゃぶしゃぶのようにタイミングを見計らって肉を引き上げる。そういった鍋とは逆を行く、クタクタになればなるほどおいしいカレー鍋です。 使ったカレー粉はたっ…

入れていないのにケチャップ味 トマト卵とじ

限りなくケチャップ風味になる不思議。材料は卵、トマト、塩麹、片栗粉、油。 この3つでおいしい卵炒めが出来ます。 不思議、入れていないのにケチャップ味 そして不思議、食べる誰もが「ケチャップの味がする」というのです。ケチャップを入れていないのに…

鍋料理は風邪ひきに最適である

レバーは元気が出る食べ物です。 風邪を引いたときに、意外にもレバーが食べたくなりました。 そこで、今回は「炙り鶏もつなべ」を作りました。 鶏もつ鍋は元気なべ キャベツにニンニクをたっぷり入れて、元気が出そうなレバー、ハツ、砂肝の3種類が具材で…

大人になっても心に残っている絵本

御歳90才。絵本作家「かこさとし」さんの本を読みました。 どうやって子どもがあんなに夢中になれる本ができるのだろう。 お話をするにしても、ただ「一人の子が歩いてきました」という単純なのではダメなんですね。「後ろから、もしもしと声がして、振り返…

西洋菓子 しろたえ 赤坂のケーキたち(東京都港区)

百聞は一口にしかず。 これまで数々の本やエッセイ、ガイドブックなどで見てきた「しろたえのチーズケーキ」。いつかは食べるだろうと思って悠長に待っていたけれど、巡り巡って、つい先日そんな日がやってきました。 もうあまりに噂に聞きすぎて、旧知の間…

厚切りトーストの喜び 帝国ホテルレーズンブレッド

家で食べれば、一人216円。帝国ホテルの厚切りトースト。 帝国ホテルのパンをいただきました 一斤648円だそうです。 ホテルではどうやってトーストして出しているのだろうと思って、帝国ホテルのサイトを確認したいところ、まずはその価格に目がいってしまい…

煮魚をもっと自由に

今回は煮魚を自由に捉えましょうという話。 けれど、どうやって?(前置きが長くなる話です) 「自由に捉える」ということの経験 とある旅行先で食べた鰻です。驚きのビジュアル! たくあんが鰻を囲むように飾られて、スキレット(小さなフライパン)で供さ…

一飯一土鍋汁のすすめ

「家にあるもので作る」。そんなときに、さっと出来て、じっくり味わえる。その代表格は、ご飯に具沢山のお味噌汁です。外食では出会えないであろうご馳走だと思っています。 寒い日に、家の中で土鍋で作るお味噌汁を添えて、炊きたてのご飯を静かに食べてい…

濃厚ミルクティーの隠し味はプーアル茶

旅先の「食」との出会いは、次の旅を呼ぶ原動力になっています。 特に今までの経験値をはるかに超えたものを食べた時・飲んだ時、「参った!すごい」と嬉しくなってしまいます。香港のお粥、長野の大町の蕎麦、天草の刺身、マカオのジャガイモ料理、ポートラ…

豆腐百一珍 「豆腐ど真ん中鍋」

崩しながら食べるものは楽しい。 参鶏湯の鍋をつつきながら思いました。 韓国土産 参鶏湯の美味しい食べ方 - くらしのちえ 崩しながら食べるものを思い浮かべると…かき氷、パフェ、どんぶりに乗った温泉卵、丸々1匹の煮魚、ばらちらし… 最初に箸(スプーン…

巨大なティーパックに入った台湾の「仙草茶」

台湾へ行った時に購入した仙草茶を家で煮出してみました。仙草とはシソ科の植物の一部で、乾燥させた茎や葉。滞在中はデザートとして仙草ゼリーをよく食べました。 驚いた巨大なティーパック 触りごごちから想像するに、ビニール製の袋を開けると茶葉が直接…

台湾で買った愛玉子の種子から、天然ゼリーを作った話

台湾でその美味しさを知った愛玉ゼリー。自家製はとても簡単で、現地に近い味が再現できました。台湾に行く方、そしてお土産のリクエストとして、ぜひ愛玉の種を手に入れて、自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。 難しそう?いいえ、簡単に作れるゼリーで…

韓国土産 参鶏湯の美味しい食べ方

韓国土産で頂いていた参鶏湯。ついに開封の日がやってきました。はじめて自宅でサムゲタンをいただきました。これは鍋で楽しむと、鶏のお腹に詰められたもち米がトロトロになり、最後のおかゆまで楽しめる素晴らしい具材だとわかりました。 清浄園の「宮中参…

開けるのが楽しいパッケージ「誉の陣太鼓」(熊本県)

熊本銘菓といえば「陣太鼓」(陣太鼓)。上品な甘さで炊かれた大納言小豆と包まれた求肥の絶妙なバランスのお菓子。そして阿蘇の伏流水を使ったなんとも清々しいお味なのです。 開けるのが楽しいパッケージ そして、食べるまでが楽しいお菓子でもあります。 …

もっと注目されて欲しい豊橋・渥美半島の寒天ゼリー

『元祖』『日本発』『発祥』。そんな言葉にひかれます。 何にでも元祖があります、突然ですが寒天ゼリーにも。 寒天ゼリー発祥の地は愛知県田原市 初めて行く場所について調べていると思いがけない情報に出会います。今回、愛知県田原市を訪れる機会があり、…

台湾旅行で買ったお土産の品々とそのゆくえ

4泊5日で巡った台湾。色々なものを見つけて購入しました。安い・高い、無名・有名、色々なものを買いました。 お土産を選ぶときは次の2つの軸で選ぶと、買い物がすっきり済みました。 ①自分の糧にするもの 糧にするとは、旅の余韻を味わったり、旅で知った物…

台湾好物 旅で出会ったやわらかな台湾

書籍での事前学習と台湾の友人からの情報。そして、最後は嗅覚に頼る年末年始4泊5日の台湾の旅です。 事前準備と旅のワクワクは書籍から (1)書籍6冊 (2)雑誌2冊 (3)いつもの手持ちの本1冊 1日目 飛行機:キャセイパシフィック航空(成田ー桃園)…

豆好きにはたまらない台湾の豆料理

台湾では毎日「豆」料理を食べました。大豆、落花生、あずき、緑豆などバラエティー豊かな豆の使い方を知りました。 1大豆を使ったもの 凍豆腐 豆乳スープ 豆花 蹄花黄豆(豚足と大豆の煮込み) 大豆もやしの冷菜 厚揚げ豆腐乳がけ 油揚げ(辛い麺に入って…

台湾で再訪したい食堂ナンバーワン「忠南飯館」(台北市)

台湾でいくつかの食堂を訪れて「おいしい」を思ったお店。そこにはお客さんを「夢中にさせる力」がありました。 おいしいは時として、言葉よりも目で見てわかります。「夢中にさせる」台湾のおいしいお店を判別するための2つの共通点をご紹介します。 それ…


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