Portland(2016.03)旅行の記録。
パソコンに眠っていた、旅の記録を呼び覚まします。
生活を楽しむ術を知る街、ポートランド
ポートランドに一週間滞在しました。10代の頃に一度訪れた街。
「アメリカの住みたい街ナンバーワン」となったポートランド。日本では地方創生が旗揚げされていますが、まさに一地方都市であるポートランドは、日本のまちづくりに置いても参考になるだろう都市でした。
旅の準備は書籍から
(1) 書籍
ポートランドはどんな街なのか、何が面白いのか事前に読みました。難しいページもあったので、そこはサクサクと飛ばしながら。いつか興味が向いた時にまたページを開けばそれでいい。無理をして読まない。
『グリーンネイバーフッド』:ポートランドの街づくりの本。クリエイティブな都市がいかにして作られたか、丁寧な取材を元に作られた本。
『From Oregon with DIY』:2009年にポートランドを取り上げた先進性。DIYの文化を紹介。
『ポートランドの小商い』:2015年に出版。小商いという切り口からみたポートランド紹介。
(2) 雑誌
こんなに取材をして、このお値段でいいのでしょうか。ランダムにめくるページのそれぞれにキラリと光る情報が潜んでいると、ついつい繰り返して読んでしまします。
『POPEYE』 写真と紹介するお店のセレクトが素晴らしい。
電車や家で、よくページをめくっては紙面の写真に重ねてイメージを描いていました。
(3) 一番の本 『TRUE PORTLAND』
滞在前も滞在中も旅行後も、一番手放せなかった本です。そして、ポートランドでも、掲載されたお店は、この本の存在をよく知っていました。「日本から来た」というと「そうそうこの本知っているかい?」と嬉しい反応。
『TRUE PORTLAND』私が持っているのは、2014年版ですが、2015年版も出ています。
濃くてディープな一冊。読み物としても楽しいところが素晴らしい。
1日目
17:00成田発
デルタ航空の直行便で9時間かけてポートランド空港へ。
時差ボケで、現地でぐったりしないために現地時間(到着は朝の9:40)に合わせて機内ではよく寝ました。用意周到です。
機内で役立ったもの
・使い捨て折りたたみスリッパ
・マスク
・防寒用のフリースパーカー(フードをかぶって冬眠します)
機内は寒いです。日系の航空会社と違って、大きめな体格の人が多く、サービスも少なめ。ブランケットは1枚以上は配布してくれませんでしたので、防寒対策は必要です。
10:00~10:40 電車で移動
空港から市内まではMAXという路面電車で約40分。
空港と電車が直結していて、移動に便利です。到着後の負担が少ないことは旅先を選ぶ上でもポイントになります。
町並みを眺めながら電車に揺られてダウンタウンへ移動。途中、うとうとしていたらすぐに到着。
11:00 ACE HOTELに到着
ポートランドの街作りに貢献しているホテルを経験してみたかった。それを実現します。
建物に入った瞬間、なぜか懐かしい。ほっと落ち着きました。親切なホテルマン(シティーボーイのような)スムーズに手続きを終えました。とてもウェルカムな雰囲気。ロビーにはコーヒーでくつろぐ人、地元の人でいつも賑やかでした。
隣接するスタンプタウンコーヒーに並ぶ人々。チェックインの時間は15時。ひとまず荷物だけ預けて、街歩きに繰り出すことに。
12:20 昼食「Kenny and Zukes Delicatessen」
さあ お腹が空いてきたのでポートランド最初の食事(ランチ)はエースホテル隣の、Kenny and Zukes Delicatessenにて。
悩みに悩みました。メニューが文字だらけで、写真がないので一体どんなものがどんなボリュームで、でてくるのか。なぞ。
途中お店の人が来てアドバイスに乗ってくれました。グリルドチーズサンドとマッシュルームスープ、マッシュルームオムレツに。ダイナミックな味、アメリカに来たとお腹で実感。
テーブルにこぼれていたチャップに気づかず袖を汚す。以降旅では食事の前にテーブルを拭かなければと学ぶ。
13:00 ファーマーズマーケットへ
今日は土曜日。ファーマーズマーケットが14時まで開催されている日。ポートランド州立大学のキャンパスを目指し歩きます。13:30頃到着。ピークを過ぎたどこか賑やかだった余韻が漂う。試食もできて、のんびりした感じがとても心地よい。ワインとハチミツをゲット。屋台も出ていて美味しそうなにおいが漂っていた。
ここで昼食を食べてもよかったかもしれないと欲張りな思いがよぎる。
マーケットでは、試食をしながら巡ることができ、間違いない味を探すことができます。
買ったものは、ブルーベリーワインとはちみつ。
茶色い濃いハチミツは黒糖のような味がしてとても好みでした。
チェックインの時間が近づいたのでホテル方面へ移動します。
15:00 スタンプタウンコーヒーで一休み
いきたかったコーヒーショップ。落ち着くなあ。滞在中、コーヒーを飲まなければ落ち着かない体になっていた、不思議。
15:20 エースホテルの部屋へ
さて、どんな部屋に当たるのか。ワクワクしながら3階へ上がります。
部屋に入った瞬間にアパートの一角に暮らし続けているような気持ちになれました。
・ピカピカのものばかりではない使い続けられた家具、
・地元のものを使った選りすぐりの寝具やタオル、シャンプー、石鹸
どこも抜かりなし。
・手作りのクッキーとヌガー。
細部へのこだわりと徹底ぶりが素晴らしい。古さが良きになる。
鍵もスタイリッシュ。
フクロウが迎えてくれました。
ブランケットは、PENDLETONのもの。ポートランドの会社です。
ベッドサイドには、本を積んだ上にラジオ。
大きな窓からの眺め。窓からは、世界最大級の書店ともいわれる、「パウエルズブックス」が見えます。
丸テーブルの上にはヌガーとクッキー。やわらかなバターの香り。手作りの優しさにほっとします。
しっとりしたクッキーでした。
置いてあるお菓子も地元のもの。
洗面台は部屋の一角に。
置かれている石鹸は、ポートランドで手作りされたもの。
古いけど、不便は感じなかったバスとトイレ。
いい香りのシャンプー。
ああ、いい部屋だなあ。ビジネスホテルのように清潔第一、ピカピカも気持ちがいいけれど、そこにはピンとした緊張感が漂っています。エースホテルは誰かが住み続けた場所に引っ越してきたような。まだ温かさが残っているような。そんな気持ちです。
手作り、地元のもの、リメイクした家具、古いもの。いろんな要素を組み合わせて作られた部屋ゆえだと思います。
17:30 夕食「CRYDE COMMON」
悩みながらも夕食はエースホテル左隣(ロビーから直結)のCRYDE COMMONにて。天井が高く、賑やか。17時からハッピーアワーといって食べ物、飲み物がお得に食べられる時間帯です。メニューとにらめっこしながら、周りをきょろきょろ見ながら慎重に選びます。
メニューもオシャレでシンプル。写真がないので、どんな料理か想像がつかないです。単語を拾いながらゆっくり想像。「思っていたのと違う!」が出てくるのも面白い。
お店は活気で溢れている。オープンキッチンで開かれた雰囲気。黙々と食べるというよりも、会話を楽しみながら食べる場所。おしゃべりは立派なおかずになる。
・ムール貝のココナッツカレー
・豚の春巻き(lumpia)
・ホタテ(scallop)
・鴨のコンフィ
サービスのパン
塩気が強めで、お酒が進む味付けです。
ムーディーな雰囲気なのに厨房とお客さんの活気に溢れるお店。パワーが溢れるのびのびしたポートランドを初日で垣間見る。
2日目
8:00 朝食
朝食はいつもホールフーズマーケットにて果物とヨーグルトを購入していました。ダウンタウンにあるホールフーズは、品揃えが素晴らしい。一週間で様々な果物とヨーグルト、ビールにトライできました。Ace Hotelからは歩いて5分ぐらいのところにあり、とても便利です。
クラフトビールの種類はおよそ100種類ほどあります。しかも、オレゴン産のクラフトビールの種類は圧倒的。値段はとても安い。素晴らしい品揃え。そう、オレゴン州ポートランドは全米で最もクラフトビールが進んでいるブリュワリー都市なのです。
書籍『クラフトビール革命』 では、アメリカにおけるクラフトビールの歴史を詳細に見ることができます。
それと、ヨーグルトの種類の豊富さに驚きました。様々な事情に合わせたバリエーションはすごい。
ヨーグルトの種類
・豆乳
・ココナッツミルク
・ギリシャ
・ランクAのミルクを使ったもの
果物の種類
・sumo-mandarin(デコポン)、
・イチゴ、リンゴ(グラニースミス)、レッドグレープ、マスカット、プラム
滞在中は色々な種類にトライできた朝食でした。
滞在中の朝食を一部ご紹介
9:00 カフェへ「Heat Coffee」(ついでに代表的なカフェ紹介)
ポートランドでのコーヒーは旅の楽しみの一つでした。1日1〜2回、お店を巡って経験してこそ分かる自分の好み。雰囲気。どこも朝6時から7時には空いているという朝型生活は、すばらしい。水たまりにそっと足を入れるように、人々がまだ活動していない時間の空気に足を踏み入れる楽しみ。
・Heat Coffee
一日目の朝は歩いてハートコーヒへ。天井が高く窓ガラスの大きな開放感あるカフェです。スタンプタウンのどっしり土台のしっかりした感じに対して、線が細くシャープなお店です。
カヌレも添えて、朝の一杯を。
カウンターに座ってふと正面を見ると行列が。
後で行列の正体を見に行くと、Tasty n Alderというお店でした。(3日目に訪問)
コーヒーショップのご紹介
・Stump Town coffee
ポートランドで最も有名かもしれません。そしてどっしりとした誰もを受け入れてくれる懐の深いお店。気取らず、飾らない。日常のおいしさ。
・Coava Coffee Roasters
材木工房の一角をコーヒーショップに。開放感がありすぎて、すごい。考えを巡らすに良い環境。サイクリングで立ち寄った。どしっと力強いコーヒーが迎えてくれた。
・Barista
小洒落た少し気高い雰囲気。
・Case study coffee
街中にあり、学生やサラリーマンでざわざわ。流れる時間が早い感じ。
・Coffee house northwest
しっとり落ち着いたレトロな雰囲気。喫茶店のような。街から少し外れているので、常連さんのテイクアウトが多かった。お店のお姉さんの赤いタートルネックが忘れられない。
・Courier coffee roasters
タトゥーを入れたパンクな店員さんが入れるコーヒー。桜の花を飾る繊細さ。この個性あふれるお店で、敷居を感じながら飲むコーヒーがまたいい。
甘いもので、そのピリリとした緊張感も和らぐ不思議。
11:30 ホームステイをした先の家族と再会
ポートランドで実現したかったことの1つ。ホームステイをした家族との再会でした。
ホストファミリーと17年ぶりの再会。特別なことではなく、ごく自然に家族のように歓迎してくれて、その温度感がちょうど良くて嬉しく心地いい。17年も経つのに、その人から感じる気質、そういうものは何も変わらない。家族皆それぞれの色んな多様な生き方があってそれを、ごくごく自然に受け入れられる寛容さ。ポートランド近郊に住んでいて、みんなが集まってくれたことがとてもありがたかった。
ここでもクラフトビール三昧。
ホームステイ中によく食べた「マカロニチーズ」を食べた。英語の発音で「マックンチーズ mac 'n' cheese」と聞こえていたことを思い出す。懐かしい。
ホームステイで過ごしたオレゴン州での1ヶ月。大人になってこんな経験で戻ってくるとは思わなかった。「人」とのつながりが生み出す楽しみは無限大。
14:00 解散してサイクリングへ繰り出す
「またおいでね!」と抱き合ってあっさりと3時間ほどで解散。ホテルで自転車を借りてサイクリングへ繰り出しました。会うまであんなに緊張していたのに、すっきりと気持ちが軽くなった。
自転車の街ポートランド。エースホテルでは、無料で自転車を借りられます。コンパクトな街なので自転車で十分巡れるのです。
道路は、街中サイクリングロードが充実。何処へ行くのも自転車が圧倒的に便利。自転車好きにはたまらない街だと実感。
自転車のタイヤが細くて、軽い。乗り心地がいい。
ヘルメットをかぶって安全確保。
川沿いの桜が咲き始めていた。
踏切の音を聞きながら、雨にも降られた。
この自転車濡れなくていいなあ。
自転車ロードを走りながらさらに気持ちが軽快になった。専用ロードを走る快適さを味わう。自転車の乗り心地とデザインが良かった。日本に持ち帰る人もいるそうです。直行便のあるデルタ航空では、約150ドルほどの追加料金で持ち帰ることもできるとのこと(TRUE PORTLANDより)。ここでしか売っていない自転車を探して買って、持ち帰る旅も面白そうです。
途中雨にも降られ、暗くなるまで漕ぎ続けて完走しました。
18:30 夕食「フードカート」を利用
自転車をこぎ続けて充実感いっぱい。夕食はフードカート(≒屋台)で中東料理ビーフライスを持ち帰り。ポートランドはフードカートでも有名。500近くものフードカートが市内にあります。
ここのサイトが網羅的に調べています。
Food Carts Portland - A Guide to Food Carts in Portland Oregon
スーパーでお惣菜とチーズ、ビールを購入。自転車でお腹が空いていて、フードカートで買ってすぐに食べた最初の一口が猛烈に美味しい。止まらなそうになる手を必死に抑えて、ホテルに急いで戻りました。いつものスーパーに寄り、たくさんの種類のビールを前に悩みに悩んで6本購入。(一晩で全部は飲んでないよ)
パッケージで判断。デザインは大事。ビール天国バンザーイ!プハ〜っ。
3日目
9:00 久しぶりに寝坊した朝
自転車をこぎ続けた疲れと、充実感でぐっすりと眠った日。
朝起きたら晴れ渡った青空。
10:30 朝食兼昼食「Tasty n Alder」
朝寝坊の日はブランチをTasty n Alderにて。大行列のお店は活気に溢れている。それぞれのテーブルで美味しいものが並んで目移りしてしまいました。迷って迷って決定。お店のお姉さんはじっくり待ってくれました。サーブするときに「enjoy」と言ってくれる。とてもいい言葉。
・チョコレートポテトドーナツ
・スキレットエッグ&ビーフ
スキレットがとても魅力的。卵料理のバリエーションが豊か。
・グリルドアスパラ
細いアスパラにチーズ、オリーブオイル、塩、レモン。シンプルなのに炭火の味がおいいしい。
ちなみに、コーヒーを頼むとつぎに来てくれる。ここのコーヒーは麦茶のような薄いお味。すっかりコーヒーに慣れてしまった。
12:00 買い物(お土産ほか)
しっかりエネルギーを蓄えたので、エンジンがかかり、歩く歩く。こだわりのお店に溢れている。個性にぶつかる面白さ。
・Zupan’s Market(高級スーパー)
これはなあに?「もちこ」
・Fred Meyer(大型スーパー)
・MOONSTRUCK(チョコ屋)
お土産用のチョコを買う。楽しいものを少しづつ。そんなお土産を買いたい。
・Salt & Straw(地元の素材にこだわったアイス屋)
おいしい。まったりしたクリームに、素材のしっかりした味が生きている。
ワッフルコーンも手作り。子供の頃もポートランドで食べたアイスの美味しさに感激したけれど、またもや感激。
いくつもスプーンで味見をさせてくれた。銀のスプーンで。
ここで、ワッフルコーンも生産してます。できたてはサクサクでほんとに美味しい。
15:00 家具屋「GOOD MOD」へ
GOOD MODはフォード社の工場だった建物を家具屋兼工房としたお店。エースホテルにあるような家具たちが並んでいた。
親切な店員さんが工房も見せてくれてくれた。日本から来たというと、日本への興味深々。とても親切でいい青年だった。
この卓球台にもなるテーブルが一番良く売れているとのこと。バックオフィスにある工場でもたくさん作っていました。
17:00 夕食「LE PIGION」へ
事前に予約していたお店を目指し東へ歩く。橋を渡る途中虹が!!雨の恵みあってこそ。橋の真ん中で虹に見入る。
LE PIGIONではカウンターに座ってシェフが料理する姿と面白い食材の組み合わせの妙を楽しんだ。パンチがあって気軽で日本では経験できない味、世界は広い。
次は何が出てくるのかとワクワクした。
カウンターの隅っこに着席。
お店の全体が見渡せるし、作り手のライブ感も伝わるいい席。
ワインのペアリング。料理を最大限にゆっくりと味わうことのできる仕組みになるほど。
オープンで、遊ぶように作るチームワーク。こんなに繊細な料理の数々が出てくる不思議。フュージョン料理で知った組み合わせの発見と巧みさ。自由さ。
次は何?と想像する楽しさ。
とても楽しい3時間。満腹と驚きで頭も身体もいっぱい。バスに揺られて街へ戻る。
20:30 本屋「POWELL’S BOOKS」へ
POWELL’S BOOKSは中古と新書を売る世界最大級の本屋。本を探す楽しい時間に誘導される、これまた懐の深い本屋。夜遅くまで開いているのもいい。
「すぐに見つかる」のがいい本屋さんではない。
「掘り出す楽しみ」「遠回りして出会う楽しみ」を兼ね備えた本屋さん。
高いところにも自分でハシゴを登って取りに行く。本に囲まれる喜び。
4日目
10:00 Mark Spenser Hotelへ移動
エースホテルで3泊後はMark Spenser Hotel へ。キッチン付きの部屋に泊まります。そろそろ胃袋も疲れてきたところ。ここで自由に「暮らすように」食事を作ってみよう。歩いて5分もかからないホテル間の移動、とても快適です。
一気に都会のマンションに住む駐在員のような気持ちになった。綺麗すぎる。
10:30 街歩き
午前中は街歩き。本当に歩いて巡れるよい街です。ポートランド製の手作りの商品には均質化されていない力強さを感じます。
買い物は楽しい。買い物が楽しければ、生活も楽しい。
12:00 ランチ「Prasad」
ランチはベジタリアンフードにトライ。隣接するヨガスタジオからも続々とランチの人が。
茹でたケール、豆、アボカド、キアヌ、キャベツなど彩り鮮やか。そして大きなボウル!食べても食べても減らない嬉しさよ。パンチのある野菜の味、昨日ピジョンでご馳走すぎたのでリセットされました。
お店の人はお弁当として大きなガラスボウルにいれた野菜をフォークでむしゃむしゃ食べていました。
13:30
バスで工業地区へ移動
バスに乗って移動。工業地区にある家具屋さん、schoolhouse electricsへ。
・サラミブームを起こしたというOlympic Provisionsへ。
このサラミをテイクアウト。サラミを食べたことはそんなにないけれど、Bestサラミ賞です。日本に一番持って帰りたかったもの。こんなおいしいサラミ、なかなか出会えない。
脂のおいしさ、やわらかさ。ハードで風味が強くサラミがこんなにおいしいものかと実感。
・その他、Smith tea(紅茶のお店)
などまたまたたくさんの個性あふれるお店と出会った。
19:00 夕食調理
夕食はホールフーズマーケット(毎日通った近くのスーパー)で買い物をして部屋のキッチンで料理。
ドライエイジした赤みがいっぱいのお肉は美味しくて元気がわいた!味つけが複雑でないものを欲している。
野菜も新鮮で味が濃い。ダイナミックに売ってあるせいか、料理もつられてダイナミックになってしまう。飲んで食べてそのまま寝れる至福。お店とは違う楽しみを味わって癖になりそう。
食べて飲んですぐに寝れる幸せよ。
この日もホールフーズマーケットで買ったビールの数々をトライ。
5日目
10:00「ポートランド美術館」へ
ポートランド美術館へ。アメリカで7番目に大きいらしい。
現代アーティストのコーナー、モネの絵画、日本の陶芸品、インディアンの写真、民芸品のようなもの。幅広い。
この猫の絵の前で、みんな記念撮影をしていた。
猫、ねこ、ネコ、cats
12:00 ランチはLARDOにて
「PIG OUT =たらふく食べる」すごい言葉です。そしていい響き。火をつけて食べたいものだらけです。
・ダーティーフライ(もりもりフライドポテト、豚肩肉、ピクルス揚げ。これはものすごくビールと合う。)
・豚肉がたっぷり入ったサンドイッチ(これでもか、ズシリと重たい)
・ビール
エンジンを入れてさあ街歩き再会。食べきれなかった分はテイクアウト。
15:30 おやつタイム「プードゥードーナツ」「Stump TownCoffee」
変な、でも大人気のドーナツ屋さん。プードゥードーナツ。
以前このお店を記事にしました。
エネルギー溢れるクレイジーなドーナツ屋 ブードゥードーナツ(アメリカ) - くらしのちえ
お化け屋敷(のような建物)からドーナツのいい匂いがする。
甘いものを買うときのワクワク感、それを限りなく味わえる遊園地のようなお店。
くるくる回るケースから一つ選びました。
ドーナツを持って、すぐ近くにあるスタンプタウンコーヒーへ移動。
買ってきたドーナツを「ここで食べてもいい?」と聞くと「もちろん」の返事とドーナツ用の小皿をくれた。日本では持ち込み禁止が多いので、いたく感激してしまった。人形の形をしたドーナツの中にはラズベリージャムがたっぷりでてきた。なんてシュールなドーナツ。そしてなぜか愛おしく思える不思議。全部食べずに大事にバックにしまいました。
18:00「Bailey’s Taproom」
クラフトビールのお店に立ち寄り一杯。(5杯?)テイスティングビールで乾杯。店内の活気はすごい。食べ物は一切なく、ビールのみを味わうお店です。(食べ物の持込はOKなようです。)
おしゃべりとビールは最高の相性のよう。ビールの選択肢の多さはすごい。なくなると別の種類のビールが飲めるので、毎日通うとすごい種類を試せるお店です。
おしゃべりを観察しながら、ビールを飲む。
ボードにはビールの残量がリアルタイムに記載されている。ハイテクなビアタップ。
日本にこんなお店があったらいいのにな。この雰囲気、この種類、このお値段。ここはカフェのような場所。
6日目
朝をゆっくり過ごして、午後移動。
10:00 ヴィンテージショップへ「Grand Market Place」
ショッピングモールのようなビンテージショップには興味深いものがたくさん詰まっている。
広い店内。たくさんのブースがあり、それぞれ置いてある品揃えのテーストが異なります。
日本の陶器もたくさんあった。彼らの目にはどう映っているのだろう、日本の古いものたちが。
あれこれ想像を巡らせ掘り出し物探しスタート。お宝の山のなかからは2つの小さいものたちを釣り上げた。
・鳥の木工品
・陶器のエッグスタンド
途中、はちみつと塩のお店へ。
14:00 おやつ「BLUE STAR DOUNUTS」で一休み
BLUE STAR DOUNUTSで一休み。メキシカンスパイシーチョコを注文。ヒット。店のおじさんが東京と横浜にもあるよと誇らしげに語ってくれた。
後日、日本のブルースターにも行ったけれども、やっぱり現地で食べるのが一番。このドーナツが生まれた風土には理由があるはず。そこの空気を吸った生地を揚げたドーナツが一番おいしい。
手書きのメニューに親近感。美味しそうにうつるドーナツたち。
メキシカンスパイシーチョコ。ほろ苦生地と濃厚なチョコレートの甘さ、後に続くスパイス感。癖になりそう。
15:00〜16:00「Stumptown coffee」でコーヒーテイスティングの体験ツアー
1時間程度の体験。
コーヒーへの熱い思いがバシバシ伝わる。詳細は分からないが、あふれる思いを汲み取るには、言語は関係ない。「FEEL」が大切と言っていた。
自分の好きなものを探すには、言葉も必要ない。かぎ分けるチカラ。
5種類をテイスティングして、好みは3番で一致!
COLOMBIANARINO BORDERLANDSを買って帰った。
17:00「Salt & Straw」
前回のアイス屋さんにまた遭遇してしまった。地元の素材にこだわっていろんな味を楽しめる。コーヒーテイスティングでコーヒー病になった口をさっぱりさせるため少し食べたかったから、店員さんにお願いしてスモールポーションでといったら、たくさんおまけしてくれて、種類も1種類多くくれた。5種盛りで3ドル。気前のよい気持ち良さです。ありがとう。
18:00〜21:00 最後の夕食は「ROE」
決まっていなかったので急遽調べて数日前に予約を入れたお店。フレンチと東洋からそれぞれ刺激を受けた2人のシェフが職人のように黙々と作る。日本の解釈のされ方が面白い。入り口は別のオイスターバーだがカーテンの奥がROEのお店となる。隠れ家風。
「えのきマッシュルーム、しめじマッシュルーム」魚介のフュージョン料理の体験。合計8種類、ルピジョンに続く楽しい経験。3時間。ここでも、ベバレッジペアリングを楽しむ。日本酒も出た。
スマートで控えめな接客が素晴らしい。
最後に出てきたチョコレートをお腹いっぱいなので持って帰りたいと伝えると、お土産の分まで多く入れてくれました。うれしいなあ。「ちょっと」が「とてもうれしい」につながる。
バスに揺られて、夜景を眺めながらホテルへ戻る。
7日目
7:00「STUMP TOWN coffee」で旅の総まとめ
ブルースタードーナツを片手に、最後はスタンプタウンコーヒーへ。9:00までゆっくり過ごしました。「ああもう帰るのか〜」名残惜しいけれど、またすぐ来れそうな。そして、街の進化が楽しみな。
メキシカンスパイシーチョコとシナモンドーナツ。コーヒーとドーナツの相性は抜群。
ドーナツは元気が出る食べ物だ。
10:00 ホテル発、ポートランド空港(PDX)
またまた電車に揺られて40分。空港に到着。
ポートランドさようなら、またくるね。
13:00 成田へ向けて出発
帰りに映画を見ると、その刺激の強さのあまり、旅の思い出が一気にかき消されてしまいそうなので映像は消して旅を反芻。
あらためてガイド本や写真を見返しながら気付いたら熟睡。
ポートランドの豊かさと自由さを満喫
原石を探すというよりは、すでに出来上がっている街です。でも、そこに至るまでの過程が垣間見られたり、居心地がいいのはどうしてか、そこにあるエッセンスを汲み取ってゆけばとても興味深い。どうやって工夫しているか、どんな楽しみ方があるのか。
豊かな場所でこそ、「何を選ぶか」が肝になる。そして、自分の嗅覚で嗅ぎ分けなければただ流されてしまう。ポートランドに個性の多いお店がたくさんあることに納得です。選んでもらうずば抜けた個性がなければ、埋もれてしまう。
そうやって尖って尖っていくから面白い。
関連記事
今回は、ポートランド旅行記ですが、過去には、台湾旅行も書き切りました。
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