江戸時代の料理本、豆腐百珍のページをめくりながら、作りたいと思ったものが2つ。やりたいと思ったことが1つありました。
- 作りたいと思ったレシピ:(1)二十七番の「焼豆腐」、(2)七十三番の「味噌漬豆腐」
- やりたいと思ったこと:「豆腐の故郷中国で冷やっこを食べたい」
今回は豆腐百珍、二十七番目の「焼豆腐」を作りました。
お家居酒屋の一品に加えたい焼き豆腐
結果は、あらたな豆腐の美味しさの発見でした。もめん豆腐の水を切って両面をフライパンでじっくり焼いただけ。でも表面の香ばしさとあつあつ湯気がでてくる焼き豆腐を箸で崩しながら、生姜醤油でちょびちょび頂いていると何ともおいしい。食感が明らかに変わるのです。素朴で素晴らしい箸休めです。
水切りをして焼いただけなのに、この特別感。市販の焼豆腐の味と食感とは全く違います。
焼き豆腐の材料
材料:もめん豆腐
※もめん豆腐が適しています。
(絹こしは、水切り途中に崩れたりする可能性が高いので、扱いやすく水分が少ないもめん豆腐のほうが失敗はありません)
作り方
①豆腐は押しをし、ある程度水分を切る
②フライパンで両面をこんがり焼きます。(じっくりと弱めの中火で。じわじわ焼くことで中まで熱々、香ばしさもひとしおです)
※書籍では「4〜5本串を打って遠火の中火で両面をこんがり焼く」でしたがフライパンで代用。
※フライパンは油をひかずに焼きました。テフロン加工のものが良いですが、クッキングシートの上で焼けば、くっつく心配がありません。
水切りには土鍋が便利
土鍋が活躍しました。蓋の重さがちょうど良い。そして豆腐一丁が丸々入るのがちょうどいい。土鍋、ここでも大活躍です。
土鍋で水切りの方法は、
①キッチンペーパーで豆腐を包む
②土鍋の中央に①を置く
③豆腐の上に平らな皿を一枚載せる。(圧が均一にかかるように)
④ひっくり返した土鍋の蓋を重しにする。
朝から水切りし、夕方には半分ほどの厚みになっていました。
ぎゅっと目が詰まって、これだけでも美味しそう。
食し方
今回は書籍に従って、生姜醤油でいただきました。
表面は香ばしく、箸で引きちぎるのが難しいほどに。崩しながらも一口分を取ると、中から黙々と湯気が。あつあつハフハフのしあわせ。
香ばしさとほのかな甘さに、生姜醤油は抜群の友でした。
今後の展開
焼き豆腐は買うものだと思っていましたが、これは楽しい。この焼き豆腐、とてつもない可能性を秘めております。
いつか炭火があるときに、是非試してみたい炭火焼の「焼豆腐」。炭火にするだけで、素晴らしいご馳走になることでしょう。
そして、この焼き豆腐をすき焼きや肉豆腐にも入れてみたい。香ばしさが際立って、表面に染みた醤油の味はさぞおいしいことでしょう。
豆腐百珍という本が江戸時代に出されたこと、昔の人は豆腐の無限の可能性に気づいていたことの証だと思います。
次は、豆腐の味噌漬けを
ただいま豆腐百珍、七十三番目の豆腐の味噌漬けを仕込み中。豆腐に味噌をつけて、冷蔵庫で保存3日目。
もうそろそろ食べごろでしょうか。どんな風に変化したのだろう、冷蔵庫を開けるたびに気になるアイツ。「待つ」ことで楽しみが増します。
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