東大正門からほど近い万定フルーツパーラーに行ってきました。大正時代に創業でかなりの歴史のあるお店です。フルーツパーラーですが、カレーが有名。生搾りのジュースがメニューに有るのがフルーツパーラーの名残。
レトロな雰囲気が漂い、懐かしさが感じられるお店で、独創的なカレーを味わいました。
お店
お店は東大正門から本郷通りの信号を渡り、ちょっと中の道に入るとすぐ見えてきます。懐かしい喫茶店のような佇まい。
店内は半円形のカウンターとテーブル席があります。椅子、机、床などがレトロな温かみ。おばさまが一人で切り盛りされているようでした。
カレーは独創的
頼んだのはカレーライス(750円)。
スープカレーのようなカレーです。具材はたまねぎ、豚肉。豚肉はホロホロに煮込まれています。シャバシャバしたカレーで、これをご飯と混ぜながら食べるとリゾットや雑炊のような感覚。たまねぎ、豚肉の旨味が汁に溶け出しています。独創的なカレーです。デリーのカシミールカレーに近いスープ具合、ただし、カシミールカレーとは違って、辛さは殆どありません。
昭和9年のレジが健在
レジはナショナルキャシレヂスター社のもので、昭和9年から使われているそうです。
お金の単位が円は一桁の9までしかなく、750円なら75銭と入力するそうです。
ナショナルキャシレヂスター会社のプレート。National Cash Register(NCR)は、機械式キャッシュレジスターの老舗。のちにIBMの初代社長のトーマス・J・ワトソンが働いていた会社で、NCRのNationalを超えるという意味で、Internationalとつけたそうです。ちなみに、IBMはInternational Business Machinesの略。
帰り際、お店を切り盛りするおばさまにこのマシンのことを教えていただいたのですが、とても丁寧に優しくお話してくださりとても良い方だなと感じました。この優しいおばさまの作る独創的なカレーを食べに、また機会を見て伺いたいものです。
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