釣りに行き、チヌを釣った。活け締めにして、持ち帰ってすぐに刺し身にしたチヌは、とても鮮度もよく、透き通った身質でとても美味。
また、別の日にも釣りに行く。そうすると、次はもう少し大きなチヌだったが、どうも元気がない。持ち帰って捌いてみても、身が白く濁っている。頭の割に身はやせ細っている。
同じ場所、同じ種類の魚でも、こうも個体差があるのだ。天然の魚であれば、食べている餌やいついている場所も異なり、その魚も個体差が生まれるのである。すなわち、市場や魚屋で選ぶ魚も一匹は個性があるのだ。だからこそ、目利きをする必要がでてくるのである。