こよなく美味しい 新米のおにぎり
新米の季節がやってきた。九州の稲刈りはお盆前に終わった。
今はどこよりも早く美味しいお米を一番いい状態で食べることのできる、何とも贅沢な時期である。
その真っ白な艶のあるふっくらとした粒が何粒も立ち上がって成立する一膳のご飯は何とも美しい。
するすると胃に入って行く。
新米はおにぎりにするとさらに威力を発揮する。冷めてもしっかりとした粒が重なって、米粒と米粒の隙間をじっと見ながら、一口一口噛み締める。
噛み締めながら、ふと美味しい食事とはこういうものだと思う。
おにぎりを美味しく作るには空気を沢山いれること。にぎるのは表面だけ。
たっぷりの空気を含んだ粒たちを表面に出ている粒たちがガードしているそんなイメージで握ればよい。
ご飯茶碗半量くらいにふわっとよそい、具を一面に薄くのばす。その上にまたご飯をふわっとよそう。ご飯茶碗を3〜4回振って(この時、「ほっほっほっ」と3回唱える)ご飯を握りやすくまとめる。
最後に濡れた手で、力を入れずに表面だけをぎゅっぎゅっぎゅつ。少し冷ましてあとは表面が乾かないようラップをしておく。
写真のお米は天草の新米。
お米といえば、新潟や秋田など寒い地方で取れるものというイメージがあるかもしれない。しかし、熊本県は意外にも米どころ。そして、美味しいのお米が取れるのである。熊本県の生産量は17万8千トン(平成27年度)と日本全国で15位の生産量を誇る。九州ではナンバー1の生産量だ。
九州といえば焼酎であるが、熊本では米焼酎である。球磨人吉では、米焼酎をつくる蔵元がたくさんある。
高橋酒造の「白岳 しろ」や鳥飼酒造の「鳥飼」は比較的手に入りやすい。お米のフルーティな風味豊かな味わいがどんな料理でも合う。焼酎はくさいというイメージを持っている人に是非飲んでもらいたい。夏はさっぱりとロックがおすすめ。
また、日本酒も生産している。亀萬酒造は、日本最南端の酒蔵である。
生産量が少なく、なかなか手に入りにくい。しかし、熱燗に合う、うまい純米酒を作っている。
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