緑の大地に朝日が昇るイメージを表現した蒲鉾とは…
和製スコッチエッグを作って下さいと言われたらどうするか。
心配しなくていい、熊本にはもう完成品があるから。
その名も「旭巻」。蒲鉾(かまぼこ)にゆで卵の組み合わせと言うと少し味の想像がつくかもしれない。
そして、かまぼこより、おめでたいのだ。
旭巻は黄緑、白、ピンクと交互の色に巻かれ、その中央ににゆで卵が埋め込まれている。輪切りにすると黄みの黄色が真ん中にきて更に鮮やか。そう、断面が日の出のように見えるから「旭巻」なのだ。
緑の大地に朝日が昇るイメージを表現した、なんとも詩的な蒲鉾なのだ。
おめでたい席やお正月の行事には欠かせない。端っこ好きな人でもやっぱり朝日巻なら真ん中を狙うべし。それは卵の黄身がまんべんなく入っているから。
どこを切っても黄身の断面がでるように工夫されている。その製法は
- ゆで卵をピンクに色付け
- ゆで卵の端を切り落とす(黄身がやや覗くくらいまで)
- 端をきりゆで卵を3つ並べる
- 蒲鉾で巻き上げる
いつだれが考案したかは謎らしいが、もう60年以上前からある熊本の定番品。黄身の甘みと、蒲鉾の塩気の相性が抜群。そして黄身のほっくり感と蒲鉾のプリプリ感の異なる食感が口の中で混ざり合う。
地元のスーパーの蒲鉾売り場に売ってあるので、熊本旅行の際は是非お土産の候補の一つに。郷土色のあるものこそ、驚きがあり楽しさがあるから。
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