『科学者という仕事』という本を読みました。この本の中で印象的だったのが、解ければあなたは研究者になれるという、「究極の試験問題」と言われるもの。 もし、こんな問題が課題として出されたらどのように答えるでしょうか?本当に深い質問で、すぐには答えが出せない人も多いと思います。かくいう私も、この質問にはまだ明確な答えは出せていません。すごく興味深い試験問題なので、今日はこの問題を共有したいと思います。

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
- 作者: 酒井邦嘉
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
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次の質問に答えよ
問題1 何かおもしろい問題を考えよ
問題2 問題1で作った問題に答えよ
この質問は、問題1と問題2に別々に別れています。何か面白い問題を立てることも、問題に答えを出すこととともに、等価に重要なことという考えが背後に見え隠れします。
まず、問題1について、学校教育で「問題を解く」ことに注力してきた身としては、自分でおもしろいと思う問題を立てることに困難を覚えます。自分にとって日々興味を持ち続けて探求したいなと思えるテーマってどんなことだろうか?こんなことを問われている質問のようにおもいます。
そして、問題2で自分で立てた問いに対して、自分で答えを出さなければなりません。どのような方法でその問題にアプローチするかも、指定はないのです。答えが出たと思えるまで、探求する必要があるのです。これも、学校でまず関連する解法を習ってから問題を解くというアプローチを身につけた者としては、なんだか慣れないと感じてしまいます。でも、世の中の問題って、こうすべきということを誰かが教えてくれることは稀で、自分でアプローチも探していかなければなりませんね。
しかし、この質問、科学者や研究者だけが解くべき質問ではないようにおもえてなりません。日常に生活している私たちでも、自分でなにか面白い問題を見つけて、その問題に自分なりに答えを出していくという生活が、日々の生活の充実感と成長の実感を与えてくれるように思いました。
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