面白い本を見つけました。猫の浮世絵だけを集めた「江戸猫 浮世絵猫づくし」です。
素晴らしい本。江戸猫浮世絵猫づくし。猫の浮世絵だけで編集された本です。
昔から猫を愛でていた日本人
素晴らしいコンセプトの本だと思います。猫好きにはたまりません。
例えば、こんなものが載っています。歌川国芳「たとえ尽の内」。猫の習性から生まれたことわざを、絵にしているのです。
猫にかつお節、油断ならないこと。
猫を被る、知らぬふりをすること。
猫の尻に才槌、寸法が合わず釣り合いが取れないこと。
猫に小判、貴重なものを与えても本人には、その値打ちがわからないこと。
章ごとに
第一章 日々猫 猫は毎日生きている
第二章 いたずら猫 猫があそぶ、猫であそぶ
第三章 じゃれ猫 猫だって美人が好き
第四章 はたらき猫 もし猫の町があったら
第五章 ワル猫 やっぱり猫はおそろしい!?
表情のかわいい猫あり、擬人化した猫あり、猫の寄せ絵あり、美人と一緒の猫あり、お化け猫ありとさまざまな角度から猫が出てくるのです。こりゃたまらんのです。
猫づくしの浮世絵の創造力に圧倒されます。浮世絵の世界に興味がなかった人も、この世界観の面白さに引き込まれていくことでしょう。そして、浮世絵×猫という切り口で出されたこの本の企画力、編集力が素晴らしいですね。この本によって、猫好きの人が、今度は浮世絵も好きになる力を持つ本だと思います。
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