くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

アメリカで蕎麦は流行るだろうか?

Youtubeをみていたらとこんな動画がアップされていました。アメリカでも蕎麦が流行りつつあるそうです。この動画を見て「アメリカで蕎麦は流行るだろうか?」を考えてみました。

youtu.be

 

蕎麦は、ラーメンが流行った後に、ラーメン以外の選択肢として、そばが食べられるようになりました。日本では江戸時代からそばが食べられていて、ラーメンが食べられる様になったのはずっと後の時代でした。

 

日本食はアメリカではまずスシが流行ります。カリフォルニアロールのような現地で生まれた新しいスシが流行ったり、日本的な本格的な寿司が導入されたりしながら、アメリカ全土でスシバーが出来ました。現在、アメリカでスシが食べられる動機としては、ヘルシーさが挙げられます。ハンバーガーやピザなどアメリカ的な食事と比べたら、野菜の一種であるコメを食べるということだけでもヘルシーという考えがあるようです。

 

その後、ラーメンが一大ブームになります。日本とは違って、ラーメン屋さんは居酒屋のようにお酒を飲んだりする場として発展しています。中国でも熊本の味千ラーメンが進出して、居酒屋的なポジションを獲得していますが、アメリカでも同じようなスタイルでラーメンが消費されています。手軽に食べられるラーメンは味が濃く、わかりやすい美味しさがあるので流行っているのだと思います。しかし、スシのようなヘルシーさがないので、もっとヘルシーなヌードルが食べたいというニーズが出てきます。

 

ラーメンのように手軽に食べられるヌードルでありながら、ヘルシーであるものというポジションに蕎麦が入ってきたのです。そば粉はカロリーも少なく、ラーメンと比べればスープもカロリーが少なく、そして冷たくして食べるというのも面白いのでしょう。

 

しかし、アメリカで蕎麦が流行る上でのネックは蕎麦の価格と満足度にあるように思います。ざるそばをNYで食べると10〜15ドルします。アメリカ的な食文化に馴染んでいる人にとってはざるそばだけでは、流石に味気ないでしょう。お腹いっぱいにはならないとも思います。それで、その他のものも頼むと価格は高くなってしまいます。たしかに、ヘルシーで、冷たくしてつゆにつけて食べる面白いスタイルのものだとは思いますが、もう一回食べたいとなるようなパンチに欠けるのではと思います。それでは、ラーメンのような具だくさんの味の濃い蕎麦を出せばいいということになるかもしれませんが、それだったらラーメンを食べればいいことになります。日本のように蕎麦が普通に食べられる様になるのは、かなりハードルがあるように思います。

 

しかし、一番最初にアメリカにスシが入ったときも刺身で魚を食べるという文化のない中で広まったのは、カリフォルニアロールのような現地で受け入れられるスタイルが生まれたことがきっかけだと思います。蕎麦においては現地で受け入れられるどんなスタイルがうまれるのか、今後着目してみたいなあと、上記の動画を見て思いました。

 

 

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