くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

はじめてのきのこ狩り ハナイグチ

ずっと憧れていた、きのこ狩り。間違って食べれば毒にあたってしまう危険な遊びでもあるので中々実行できずにいました。今回、初心者ための講習会があり、参加してきました。最高の休日になりました。

 

きのこの出る場所

今回探すきのこは、ハナイグチ。初心者でも探しやすく、間違えにくいきのこなのです。こんな風な開けた場所で探します。カラマツに発生するきのこ。

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下を向いて歩いていると、苔がとてもきれい。癒やされます。

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こちらは、ホテイシメジ。食べられますが、このきのこを食べてアルコールを飲むと中毒してしまうそうです。かなり悪酔いし、急性アルコール中毒のようになるそうです。しかも、当日だけではなく1週間ぐらいはアルコールを飲まない方がいいそうです。きのこの力に驚かされます。

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プロの方でもわからないものがあるくらいたくさんの種類があるきのこ。プロの方は、見極めが難しいときには、少し生でかじって毒があるか見極めていました。苦かったり、刺激があったりするそうです。でも、苦くても食べれるというきのこや、美味しいけれど毒があるきのこなど、さまざまなタイプがあり、単純に生の味だけで判断するわけではないそうです。うーん、奥が深い。 

 

苔の中に、いました。お目当てのハナイグチ。きのこは、菌類の子実体という繁殖器官のことを指す名称で、胞子を飛ばすために作られた一時的な器官なのです。

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こちらもハナイグチ。先程のよりも少し成長しています。ハナイグチは菌根共生という、生きている木の根っこと結合する菌類なのだそうです。腐生の椎茸などとは違い、生きている木の根っことともに共生しているので人工栽培は出来ないのです。地下深くに菌糸体とよばれるきのこの本体があり、それは目に見えない小さな菌類たちの集まりなのだとか。きのこって知っているようで、全然知りませんでした。

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1時間ぐらい回って、取れた量がこれくらい。プロの方に、同定をしていただき、食べられることを確認しました。素人が自分の判断で食べて、中毒してしまう可能性もあるのでご注意。今回、ハナイグチ1点に絞り、その形を幼菌から老菌を全てみることができたので、次からは同じ場所であれば、間違いなく取れそうです。こうやって、地道に1つづつ覚えていくものなのだそうです。きのこ道、奥が深いです。

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下処理

今回、比較的若いハナイグチを取ってきました。まず、下茹でをして、苔や泥を落とします。茹でているときに、森の香りがしていて、気分が盛り上がります。

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茹でた後石づきを取ります。大きいものは半分に切り、小さいものはそのまま。なめこのようなぬめりがあります。

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鴨を入れたきのこ鍋 

今回は、鴨にハナイグチを入れたきのこ鍋にしていきます。別で味噌汁も作ってみたのですが、きのこの風味が消えてしまうので、醤油ベースの鍋の方が良かったです。

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ハナイグチをたっぷり入れました。

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このぐらいのサイズのものがとても美味しいです。シャクシャクとした食感にとろっとしたぬめりがあり、香りは茹でた時の森の香りそのまま。森を歩いて、地面の匂いがそのままきのこに封じ込められているようです。

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きのこの味はそれほど強いわけではありません。でも、ほのかな森の香りと食感がとても癖なるものでした。

 

今回、数年来行ってみたかったきのこ狩りに行けて本当に楽しかったです。この場所であれば、次回からハナイグチを自分で取って楽しめるぐらい、ハナイグチのことを教えてもらいました。

 

なかなか初心者には難しいきのこ狩り。知り合いにもきのこ狩りを楽しむ人はおらず、ずっと出来ずにいました。たまたま、機会があり初心者講習会に参加できたのではじめて経験できたのですが、次に行く方法を考えなければなりません。初心者なので安全第一。次回は、富士山麓にあるお土産屋さんでは、きのこの同定をしていただけるそうで、そういうお店のお力をお借りして、きのこ狩りを楽しむという方法で楽しんでみたいと考えています。

 

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