くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

夢実現の方法論

森博嗣さんの本『夢の叶え方を知っていますか?』。極めて本質的な方法論を提示しており、それを自ら体現していることがすごいと思った。

 

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

夢の叶え方を知っていますか? (朝日新書)

 

 大学の先生をしながら、小説を執筆し、小説家として成功した森博嗣さんの夢の叶え方についてまとめたものです。森博嗣さんは小説家になることが夢ではなかった。

 

「自分の庭に小さな鉄道を建設すること」

 

が小学生からの夢で、その夢を実現する手段が小説家だった。現在は、小説を書く時間は1日1時間以内と決めてそれ以外の時間を鉄道の工作などの時間を使う隠遁生活を送っている。

 

この本の主張は

今日、あなたは夢のために何をしたか?明日は何をするか?いつもそれを自分に問うことが、少なくとも僕が言える一番の「夢実現の方法論」である。

という文章に集約される。

 

夢には色々な種類がある。自分が実現できる夢を描くことがまず大切。

夢を実現させるためには、実現できる夢を思い描くことが第一であり、そのためには、自分がどれくらいのことが可能なのかを把握していることが必須である。逆に言えば「夢の実現」とは、結局は自分を知ること、自分の可能性を高めることにほかならない。

  

自分にできないと思う夢でも案外自分ができないと思っているだけで、時間をかければできることも多いという。

人間には得手不得手がある。ある人には簡単なものが、別の人には難しい。しかし、できないわけではない。時間がかかるというだけだ。その差は、多くて、二、三倍。ほぼ、この範囲に収まるだろう。たとえば、オリンピック選手のように走れないが、3倍の時間をかけて良いなら、大抵の人がなんとかできる。もし無理なら、もっと時間をかければ良い。

多くの人は、その時間をかけずに、「私にはできない」と言っているのである。

 

時間をかけていると、進歩が見えづらい。そんな時にも、

とにかく焦らないことである。ちっとも実現できない、まだまだ達成には程遠いと嘆くよりも、昨日より今日のほうが一歩近づいている、という「進捗」を評価しよう。

 

調子が良い時もある、悪い時もある、そんな時もコンスタントに進めていれば、成長もする。そうした力を信じ進めることで、夢は実現に近づく。間違ったと思えば、別の夢に向かって前進する。そうした日々を過ごすことで、毎日に充実感が伴いだす。

 

本書は、自分にでもできることがあるという自信を取り戻す力になるものであった。

 

「今日、夢のために何をしたのか?明日は何をする予定か?」日々問い続けたい問いである。

 

 

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