くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

迷い鰹は、脂の乗りが最高

島根県で取れた鰹を買いました。日本海で取れた鰹です。

日本海で取れた鰹のことを、迷い鰹と言うそうです。

黒潮に沿って、赤道から北上し、九州から太平洋側を北上していく回遊ルートをとります。

時期によって回遊している場所が異なり、初鰹、戻り鰹などという名称があります。

その中で、九州から、太平洋側ではなく、日本海側のルートをたどる鰹を通称「迷い鰹」と言うそうです。

 

腹側の身です。みてください、この脂の乗り。

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食べてみると、鰹の独特な生臭いは一切なく、旨味が強い大トロのようです。

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あまりにうまいので、興味を持って色々と調べました。もしかしたら、通常の鰹とは異なる魚種なのかもしれないと思い日本海側で取れる鰹の種類として「ハガツオ」というタイプのものがあるそうですが、ハガツオはサワラのような身質でこの鰹とはちょっと異なるように思います。

 

あるいは、「スマガツオ」は全身がトロになる身質で有名ですが、スマガツオは比較的温暖な場所で取れるそうで、日本海側でとれるのはまれなのだと聞きます。

 

通常の鰹が日本海側のルートを辿ると、これだけ脂ののりが最高で美味しい鰹になるのだとしたら、考えられることは、餌です。太平洋側では食べられない餌を豊富に食べているだとしたら、納得です。

 

しかし、本当に普段食べている鰹と全く異なる身質なので、どうにも鰹の丸のままの姿がみたいところです。日本海側で取れたこの鰹は、今の時期が旬なのだそうで、魚市場にいく機会を作って、ぜひ確認していたいところです。

  

 

 


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