絶品のビーフンとちまきが味わえるビーフン東。新橋駅前にある新橋駅前ビル一号館の2階にその店はある。
新橋駅前ビル一号館は、どこか懐かしい雰囲気を残す建物で、この2階の角にひっそりと佇むビーフン東は評判通りの良い店だった。
ビーフン東の潔さ
ビーフン東は、夜は台湾料理を出すお店だが、ランチはビーフンとちまきのみと潔い。まずビーフンを、並、五目、かに玉から選ぶ。そして、焼きかスープを決める。サイズが3種類で、一人前、小盛、大盛がある。
ビーフンを選んだら、ちまきを食べるかどうか決めるだけである。
11時30分の回転から、新橋のビジネスマンが続々とお店になだれ込む。男性だけではなく、女性も多い。基本的に相席になる。潔いメニューゆえ、料理の提供も早い。しかし、居心地はいい。
そして、かなり歴史のあるお店でもある。
当店の歴史は、初代が石川県で日本料理店を営んでいたことに端を発します。明治中頃に台湾に渡り、日本海軍指定の料亭として営業、第二次大戦中にはマニラにも支店を出しておりました。
終戦後、大阪にて台湾料理を中心に日本料理を取り入れた「台湾料理 東」を開店。その後新橋に「ビーフン東」を開店し、皇室・文豪・政財界など各界の著名人に広く愛されてまいりました。
(引用:ビーフン東 東京・新橋)
老舗だが、親しみやすさが溢れている。
ビーフンの優しさ
さて、シンプルなメニューなので、提供時間はとても早い。注文後、3分以内ぐらいに頼んだものが来る。カンターに座るとちょっと高い位置にある調理場でハキハキと働く人たちの姿が見えて気持ちがいい。調理場の壁にはきちんと整理された食器棚。店内は清潔感がある。
今回頼んだのはこちら、五目、焼き、小盛(600円)である。
スープもつく。スープは醤油ラーメンのスープの味である。
卓上には、ニンニク醤油があり、ビーフンにつけて食べるように店員さんに言われる。まずはそのまますすってみる。ビーフンは柔らかい。しかし、コシもある、絶妙な茹で加減。
味は塩味だが、豚肉には醤油などできちんと別の味付けがされている。エビ、卵、しいたけ、ピーマン、人参、白菜と具沢山が嬉しい。
ニンニク醤油は必要ないくらい味がついているが、それでも優しい味わい。ランチにたくさん食べると、午後の動きが鈍くなるがそんな心配もない。
そして、かに玉、焼き、小盛(600円)。美しい。
卵の中はとろりとしている。
かに玉もニンニク醤油をお好み出かけてほしいということを伝えられる。一口食べると、こちらのカニ玉はかなりうすしお味。このまま、食べても美味しいが、ニンニク醤油をかけると香ばしくなる。風味づけにちょっとかけるといい。
ビーフンをゆっくり味わう。どこか、精進料理を食べているかような清らかな心持ちで食べ進められる。お店は非常に回転が早いが、席の間隔が余裕があり、自分のペースで食事も進められる。
ビーフン東に通う気持ちがわかった
こちらのお店を知ったきっかけはブルータス。こんな潔いお店があるのかと、驚いた。今回訪問できてよかった。
こちらに来ている方は多くは常連さん。ここに通う人たちの気持ちがよく分かる。短いお昼休みの時間で、お腹の負担の少ない食事をさっと食べられる貴重なお店、ビーフン東。
今回、ちまきまで食べられず、お持ち帰りすることにした。こちらのお店はちまきも外せない。次回は、ちまきを紹介したい。
また、いつか機会があれば夜のコース料理も食べてみたい。コース料理も評判が良い。
■ビーフン東
東京都港区新橋2−20−15新橋駅前ビル1号館2F
03-3571-6078
11時30分〜14時 17時〜21時30分
土曜日は11時30分〜13時30分ランチのみ
日曜祝日休み
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