くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

世界の日本酒事情

今、日本酒は世界で飲まれています。

日本での生産量は右肩下がりになっていますが、世界では日本酒は成長産業となっています。こうした動きを睨んで、獺祭が海外生産をスタートさせることが、ニュースになっていました。

 

www.kurashichie.com

 

では、世界ではどのような日本酒が飲まれているかといえば、これは日本産の日本酒が必ずしも飲まれているわけではありません。日本で作られた日本酒の総輸出量は、19700kl(2016年)です。日本産日本酒以外には海外生産の日本酒がその生産国で飲まれるだけでなく、世界中に流通し始めているのです。

 

これとほぼ同じぐらいが、アメリカで作られているのです。昨日記事にしたように、アメリカ生産といっても、作っているのは日本のナショナルブランドである、宝酒造、月桂冠、大関などの現地法人がアメリカ生産を行なっていて、市場を席巻しています。宝酒造と月桂冠と大関の生産量を足し合わせると、約17600klにも及ぶのです(2015年)。

 

このアメリカ生産の日本酒は、アメリカだけでなく、世界中に供給されています。韓国、台湾などに行くと、これらナショナルブランドのお酒は、アメリカから送られてきたというものも少なくありません。

 

アメリカ以外にも、台湾、韓国、ブラジルなどでは、現地資本でかなりの量に及ぶ日本酒が生産されていて、まだこれらの日本酒が世界のマーケットに流れることは少ないですが、今後技術力を高め、販売をするだろうことは想像にかたくありません。

 

この世界の日本酒市場に、アメリカ産の獺祭がどのような位置付けとなるのか、また、新しい日本酒の消費パターンを生み出すのかとても楽しみでなりません。

 

 

 

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