世界各地で和食が食べられています。無形文化遺産に指定されて、益々多くの人が和食を食べる機会が増えています。
和食の中で、どの国にいってもまず接する機会が多いものがスシ。
日本の握り寿司をもとにしながらも世界各地でアレンジが加えられたスシが消費されています。
写真は、アメリカの地方都市に行った際に食べたスシ。手前に乗っている赤いネタはマグロではなく、いちご。
行く度にもはや、日本で考える寿司とはこうあるべきという概念を超えてくることがお面白いです。あえて海外に行ってまで、和食なんてと思うかもしれませんが、スシを通じて現地を知り、日本を知るきっかけになるのです。
そんなスシのグローバル化にフォーカスを当てて、スシビジネスからグローバル経済を眺めるという面白い視点から書かれた『スシエコノミー』。
アメリカ人のジャーナリストがスシにまつわる取材を重ねた記録は、日本にいては気づかなかったスシの可能性に目を見張る思いになるでしょう。
特に、寿司ネタとして無くてはならないマグロが世界のマーケットの中でどのように取引されているかのリアルな像がとても興味深かったです。また、築地での取材など、外国人だからこそ出来る日本での取材という形もあるのだなあと感慨深く読みました。
スシを違った視点から眺めるのに最適な一冊です。
- 作者: サーシャアイゼンバーグ,Sasha Issenberg,小川敏子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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