テーブルを買うにあたって、建築、家、部屋の本を読んでいる。
本ではモデルルームなような住まいを紹介している。写真を撮られるために整理した最高の状況なことは間違いないが、読んでいて思ったのが、部屋作り、家づくりは、その人が色濃く現れるということ。
まず、住んでいる家からして、センスが出る。
お金があって、土地を買い、家を建てるという人もいる。建築家を誰に選ぶか、どこまで任せるか、どこまで口を出すか、やり方はいろいろ。
賃貸でもどこを借りるか、間取りはどんなものか。理想とする形があっても、出物がなければ実現しない。出会いの数を増やして、理想を探す。そうして見つけた部屋、家自体に借り手のセンスが出る。部屋を見つけた経緯を知ると、その人がわかるように思う。
家、部屋の箱だけでも、選ぶ変数が多く、条件もたくさんある。その上で、家具、食器など、生活の道具で何を選ぶかを決めないといけない。そして、どのようにそれらを使うか、使い手側の使い方にもバラエティが出る。
これだけ多様な変数パラメーターを一致させ生まれる空間には間違いなく個性が現れる。見た目の意匠ではなく、その背後の生活の積み重ねとともに、住まいのあり方は面白い。
どこまで、こだわるかも人それぞれで面白い。家、部屋、トータルの住まいから幸せを感じる程度は人によって変わる。
100均で買ったお皿で満足できる人もいれば、李朝白磁の皿でないと味が半減すると感じる人もいる。住まいは個性の表現でもあり、個人の幸せの感覚器でもある。感覚器が発達してる人は、囲まれているもの、使い方がうまくマッチすると、幸せを感じる。
家づくり、部屋づくりは究極の趣味と言われることが、テーブルを購入する事で気づけた。新しいことをやってみるものだ。