雑談は、戦略的にやるものではないと思っていた。
しかし、雑談に目的を持たせるのであれば、そこに戦略が必要である。
この本を読んで思ったのは、雑談の目的として、仲良くなる、円滑に雑談後のやりとりを進めるというものを意識的に取り組んでいかなったなということ。
雑談に対して、そこまで思いれはなく、なんとなく話したいことを話し、そして、やりとりしていた。
しかし、最近この人は話しやすいなとか、この人はどうも話しにくいなという人の特徴があるようにも感じていた。
この本を読み、その特徴として、「相手のことをあまり興味を持っていない」ということが感じられるかどうかの差であるとわかった。
結局雑談の極意はテクニックではない。相手がどういうことを話したがっていて、どういう聞き方をすればいいか。そしてなにか、結論を出すのが目的ではなく、その後の円滑な関係を目的とすること。この点を意識して、雑談をするという姿勢こそに、その極意があるということを納得した。
こういった本はなかなか、強い問題意識がないと読むことはない。たまたま、知り合いに勧められたので、買ってはいたがしばらく本棚に入れていて読んでなかった。久々に取り出して読んだ。読んでみて、雑談に興味はそれほどなかったが、興味が沸いた。雑談以外にも、何かにトピックに絞った本を読むのは楽しいと思った。次は、声の出し方についてのトピックでも読んでみようかなと思った。