ものを買うと書いて、買い物。買い物をすると、ものが増える。買ったものが満足すればいいが、なかなか満足する買い物は難しい。
とくに、物理的なものを購入することは力がいる。そのものが、本当に必要なものか、自分の生活の中で活用できるか、それを所有することで幸せになれるか。買ってみて、使ってみて案外よくわかるということもある。買ってみて、使ってみて、よかったであればよい。しかし、多くの場合、買ったけれど、うーん、いまいち、となる。
こうなると、ものがそこに残ることでマイナスな気持ちになる。加えて、場所もとる。ごちゃごちゃと、いらないものに囲まれて過ごすのは苦しい。
ものが残らない買い物はその点、気が楽だ。誰かにプレゼントを買う、ものではなくコト(体験)を買うことはものが残り続ける危険性はない。一方で、失敗がないわけではない。誰かのプレゼントを適切に選ぶのは難しいし、嫌な体験にお金を払ってしまうこともある。
買い物は難しい。良いものを買う力を身につけるには、良いものを見極める力がいる。それを身につけるには本気の買い物経験が必要。それは、金額や数でないかもしれない。