一言一言の文章が説教臭くなく、ハッとさせられる。松浦弥太郎氏の文章は飲料で例えれば、ミネラルウォーターのようである。
センス入門の中でハッとさせられたのは、情報とは自らの経験したものであるという言葉。情報は、それ自体は中立的な価値であるが、センスという観点では自らの経験から生み出された情報がとても重要である。
経験値を積むために、自分の興味の範囲を超えて勧められたものを取り入れてみる。受け入れる必要はない。取り入れてみた結果、ダメだったというのでも良い。その得た感想が、情報となる。
こうした自らの情報を積み重ねた先にセンスが生まれるということ。新年にあたり、今年の目標を取り決める際に、これはもらいと思った一言であった。