くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

ライオンケミカル 菊精渦巻き(和歌山県)

 天然除虫菊を使った、煙の優しい蚊取り線香

この夏、新しい蚊取り線香を使った。ライオンケミカルの蚊取り線香である。

https://www.instagram.com/p/BJfegvKD5rY/

ライオンケミカルの蚊取り線香

 

蚊取り線香・殺虫剤・消臭剤・芳香剤のライオンケミカル

 

我が家のリビングには、網戸がない窓が一つあり、この窓を開けて過ごすことが多い。窓を開けていると、特に夏には、招かざるお客がおいでになる。蚊である。

 

蚊が入っていくると、倒すのが大変。蚊を招かないように、夏は蚊取り線香を窓際に置くことにしている。今年の夏は、ライオンケミカルの蚊取り線香を使っている。

 

蚊取り線香といえば、大日本除虫菊株式会社の金鳥が有名である。金鳥の蚊取り線香は渦巻きの形、緑色、いつものにおい。和歌山県有田市のミカン農家が明治19年にアメリカから除虫菊の種を取り寄せ、除虫菊栽培を始めて、後の金鳥の蚊取り線香を生み出した。同じ頃、ライオンケミカルの前身の会社も有田市で蚊取り線香を製造していた。

 

金鳥の蚊取り線香も良いものであるが、金鳥だけでなく、様々なメーカーから蚊取り線香が出されている。いままで、蚊取り線香といえば金鳥のものを買ってきたが、もしかしたら、違うものでもっといいものがあるのではないか。できれば天然成分を使っていて、体に優しいものがいい。これまで使ってこなかったものを試してみようと思い、探した。そこで見つけたのが、ライオンケミカルの蚊取り線香だ。

 

ライオンケミカルの社歴は複雑だ。事業戦略に失敗し、それまで伸ばしてきた輸出が激減、1973年にライオンと業務提携を行った。それで営業部門を廃止して、下請け生産に特化した。しかし、業績は向上せず、1991年に外資系のジョンソンに売却されたが、業績不振により1999年には同じ有田市で原材料を供給していた株式会社三和にさらに売却されて、現在に至る。そして、2008年にその三和出身の社長が就任してから生まれたのが、昔ながらの除虫菊を使った蚊取り線香である、菊精渦巻きである。

 

asahi.com(朝日新聞社):ライオンケミカル(和歌山) 蚊退治 「火」は消さぬ - 関西

 

ライオンケミカルの菊精渦巻きは、着色料を使っていないので茶色の渦巻き。天然成分を使っているためか、香りは金鳥のものよりも、ややマイルドなものとなっている。煙も少ない。そして、かつてのパッケージを復刻した、トラとライオンのパッケージが渋い。

 

いつも何気なく使っている蚊取り線香にもっといいものがあるのではないかと探すことで、ライオンケミカルの数奇な歴史と温故知新の新しい取り組みを知ることが出来て、この蚊取り線香に更に愛着を持った。

 

ライオンケミカル 菊精渦巻き 20巻き

ライオンケミカル 菊精渦巻き 20巻き

 

 

 

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