これから紹介するクリエイティブな作業はもっとも人を選ばない”遊び”
クマ(さつまいも、山椒の実、柿の種)
「やさいであそぼ」という本に出会いました

- 作者: ユーストエルファーズ,サクストンフライマン,Joost Elffers,Saxton Freymann,はな
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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きっかけは、松本への旅行中にいった蕎麦屋さん。
本棚に置いてあり、偶然手を伸ばしました。発想豊かで、見ているだけでも面白い。
子たちが喜びそうなビジュアルブックです。
さっそく購入したところ、今度は自分で作りたい意欲が湧いてきました。
誰もが持つクリエイティブを刺激
大人が夢中になるのだから、子どもはもっと力を発揮するでしょう
本書はそのほとんどが写真です。なるほど!すごい!おもしろい!こんなこともできるんだ!と思いながらページをめくります。
私がもっとも惹かれたのは前書きです。
収穫はあなたの創造力
この本でみなさんにお伝えしたかったのは、もののなかに隠れたべつのものを見つけだす、遊び心あふれる方法だ。ある状態に刺激されて、それを新しい状態へとつくり変えるーこれこそクリエイティブの真髄じゃないだろうか?(『やさいであそぼ』p.16)
野菜がくれるヒントを生かす
「無意識で見たいと思ったものが見える(p.8)」とありましたが、まさにその通り。野菜に生き物を見出すようになるので不思議です。
野菜があるイメージのヒントを与えてくれるので、ほんの少しだけ手を加えれば今まで、野菜にしか見えなかったものが生き物に見えるのです。
アイディアはすぐにひらめいたり、手を動かしていると見えてきたり
野菜をじっと眺めて、インスピレーションが沸くのを待つ。アイディアはすぐにひらめいたり、手を動かしていると急に見えてきたり。
面白くなってしまい、立て続けに何作も作ってしまいました。
家中の野菜を探し回ってうろうろ。奇妙な形程、動物の姿に近くて、よくぞこんなうまい形になったのもだと感心します。(お店や料理するときは規格外は扱いにくい存在ですが、ここでは逆転。)
18個の作品ができましたのでご紹介
早速、いま家にある食材でつくってみました。タイトルを付けましたが、ひとによって見え方が違うと思います。どんなふうに見えましたか?
ラッコ(なすび、ごま)
ぞう(にんにく、山椒の実)
ネズミ(さつまいも、山椒の実、柿の種)
野ネズミ(里芋)
老いたライオン(里芋、山椒の実)
ライオン(玉ねぎ、山椒の実、柿の種)
カメ(柿の種、山椒の実)
羽ばたく鳥(サニーレタス)
鳥(オカワカメ)
鳥〜群をなして泳ぐ〜(にんにく)
カエル(里芋、山椒の実)
イノシシ(さつまいも、ごま)
コアラ(柿)
クマ(みかん、柿の種、山椒の実)
りす(くるみ)
野菜動物園の動物たちは以上です。みなさんは、どの動物がお好みでしたか?
おまけ
帽子おじさん(きゅうり、山椒の実、サニーレタス)
ニコちゃんマーク(人参、山椒の実)
形を揃えた野菜はつまらない
作っていると不思議です。個性ある形の野菜ばかりを探しています。ヒゲが生えていたり、傷がついていたり、形がいびつだったり。
規格外=個性。それこそが愉快。型にはまってはつまらない。
また、一見とても似ていてもどこかに必ず違いはあります。生き物である以上、二つとして同じ形は存在しません。微差でありながら、その違いを発見する目も必要かもしれません。
食べ物で遊ぶ=わるいことではない
食べ物で遊ぶのはいけませんと言われてきました。でも、それは少し違うかもしれません。
作りながら感じました。今までこんなに野菜の姿を眺めたことはなかったなと。作る過程の第一は「よく見る」こと。この形を最大限に生かすにはという気持ちで細心の注意を以て野菜を眺めます。種一つ、ヒゲ1本でも、これはどこかのパーツに使えないかなという目で見てしまいます。
野菜に動物を見いだせたら、子供たちこそ遊びの中で食材のゆたかな表情に気付き、野菜と仲良くなって、わくわくしながら野菜を食べてしまうかもしれません。
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