備後屋は、東京新宿区の「若松河田駅」からすぐにある場所で、50年以上続く民芸のお店です。
民芸品とは・・・
民衆生活の中から生まれ、日常的に使われる地域独特の手工芸品のこと。元は「民衆的工芸品」の略で、1925年柳宗悦を中心とし、陶芸家の河井寬次郎、濱田庄司らによって提唱された造語。(ウィキペディアより)
デパートや海外のものを集めたセレクトショップもいいけれど、他と違う「いいもの」を贈りたい、買いたい。これから始まるお歳暮、クリスマス、お年賀の時期。みんなと違うものを贈りたい、そんな方は必見です。
日本全国の伝統ある民芸品を集めた「備後屋」
目次
- 日本全国の伝統ある民芸品を集めた「備後屋」
- 備後屋はこんな方にオススメです
- 備後屋の内部をご紹介
- 1階フロア(紙製品、竹工品、金工品、陶磁器)
- 地下1階(こけし、郷土玩具、藁工品)
- 3階(陶器、磁器、ガラス器)
- 3階(染物、織物)
- 4階(染物、塗工品、木工品)
- ギフトに最適なラッピングをしていただけます
- ショップカードも親切で温かい
- いいお店のお手本
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地下1階〜4階までの全フロアは民芸品で埋め尽くされています。
その品揃えは、
陶磁器、染物、織物、竹工品、木工品、漆器、藁工品、金工品、紙工品、ガラス器、玩具器、民芸家具など。日常生活で使うものはほとんどが揃っています。そして、その選択肢の多さは群を抜いています。
品物ごとにテーマが設けられたフロアを巡って、お目当のものを探すのもよし。全偶然に心奪われたものを買うのもよし。とてもワクワクする空間が広がっています。
備後屋はこんな方にオススメです
- 日本を旅行中の外国人の方
お店にあるどれもが、メイドインジャパンの伝統あるものだから。
英語での解説をできる店員さんが多いです。
店内、HPも英語表記があります。
海外発送可能。
(実際に、海外のお客様がとても多く驚きました)
- お土産選び、プレゼント選びに妥協したくないの方
東京のこの1軒で、日本全国の伝統的な品物に出会えるから。
丁寧で素敵なラッピングをしてもらえます。
- 家の中のものを新調するとき
昔から生活に根ざしてきた民芸品は丈夫で使いやすいから。
- 他にはない個性光るものをプレゼントしたいとき
全国各地から集められたものです。地元では有名だけれども、他では無名。そんなものとの出会いがあるから。
- プレゼントするものに迷っているとき
数百円の低価格帯〜数万円の高価格帯まで様々。予算に応じて、あらゆる品目を見てまわることで迷っていたプレゼントにひらめきが降ってくるかもしれません。
- 買い物の予定はないけれど雑貨を見るのが好き
これだけの品揃えは、まるで博物館です。店内をぶらぶらするだけでもワクワクします。
- 産地で買いたい、でも時間がない
東京のこの1軒で済ませられます。同じカテゴリーで、もっと好みのものに出会える可能性も。
備後屋の内部をご紹介
写真をとってもいいという許可を頂きましたので、お店の写真をふんだんにご紹介します。
若松河田駅を降りてすぐ。通りに面したわかりやすい位置にあります。見事な建物。
フロアごとに取り扱い品目が分かれています。
フロアごとに担当の店員さんがいらっしゃり、まるで百貨店のよう。
買い物したものはこのカゴに入れて、1階のレジで精算。
お気に入りのカゴを選んだらさあ出発。
1階フロア(紙製品、竹工品、金工品、陶磁器)
陳列のための家具、ランプにも民芸家具が使われており温かい雰囲気。
紙製品と布製品コーナー
天井には凧が。
紙製品
2階の階段を上がって1階フロアを見下ろした様子
海外のお客様と日本人の半分ずつといった印象です。
国籍を問わず、民芸品には人を惹きつけるものがあると感じます。
地下1階(こけし、郷土玩具、藁工品)
一番個性を感じたフロアでした。そして、今回一番時間をかけて見たフロアです。
特に郷土玩具は必見。
こけしがずらり。
こけしの系統別分類表。
こういった解説があるとわかりやすく、判断のものさしになります。
色とりどりの郷土玩具や置物たち。
来年の干支、トリにちなんだ置物がずらり。季節ごとに変わるようで楽しいです。
置物やコマなど。表情豊かで創意工夫があってとても温かい
色々なコマが置いてあり、回して遊びました。
子どもがいらっしゃる方には、こんな贈り物はいかがでしょう?
流行りのおもちゃと違って誰かと重なることはありませんし、インパクトのある郷土玩具はただ置いているだけでも絵になります。
触ってその動きを確かめることができるので、「これはどんな動きをするのだろう?」といろんなおもちゃに触れているとあっと言う間に時間が過ぎます。
見上げるとお面たちと目が合いました。
雛人形もありました。小さくて場所をとらずに置ける。こういう選択肢もいいですね。
ござ。カラフルな岡山の花むしろ。夏は床に敷いて寝そべりたい。
デザインがそれぞれ異なって、鮮やかで、インテリアのエッセンスになりそうです。
3階(陶器、磁器、ガラス器)
素朴で普段使いに最適な器が並びます。
買い手を刺戟する上手な言葉選び
綺麗な陳列でとても見やすい
産地別ではなく、小皿や取り皿など使用場面に合わせた陳列なので探しやすいです。
こんな大物も。「うんすけ」といって焼酎やどぶろくを入れていたそう。
時々、博物館にいるような気持ちになります。
2階フロア全貌。とてもいい雰囲気です。
3階(染物、織物)
岡山県の「ノッティング(椅子敷き)」ウールで織られた正方形の厚みのある敷物で、サイズは40センチ四方と32センチ四方の2種類。ふかふかの感触。クッション性や断熱性に富んでいます。
手ぬぐい。同じ藍色でも絵柄によってこんなに違う。
もんぺやブラウス、作務衣、割烹着なども。
すべて丈夫な記事で、絵柄の表情がいい。
敷物、バック。
抽象的な絵柄は、和装洋装どんなおしゃれにもあいます。
3階の隅には人間国宝金城次郎さんの作品。
4階(染物、塗工品、木工品)
テーブルクロス。ヨーロッパのお客さんが、これはいいと数枚購入されていました。
ヨーロッパの家庭に日本の民芸品、おしゃれでモダンな風景が想像できます。
様々な絵柄の和紙も1枚から購入可能。趣ある引き出しを自由にあけて選ぶのが楽しい。
トンボ玉で作ったアクセサリー。
風呂敷。刺し子の風呂敷があり、悩みましたがまた次回の訪問まで温めます。
木工品。カッティングボードやバターケースなど今の時代にあわせたものも。
ギフトに最適なラッピングをしていただけます
今回、購入したものは便箋 でした。自宅用かと尋ねられることもなく、店員さんが丁寧で素敵なラッピングをしてくださいました。
デザインされた包装紙
後ろはシールで留めてくれます。細部へのこだわりが嬉しいです。
島根県、因州紙の便箋。
罫線が入っているものは、字の大きさが規定されるので、枠だけの便箋が好きです。
ショップカードも親切で温かい
英語表記があり、地図があり、とても親切です。
いいお店のお手本
たくさんのものが溢れている今の時代、わくわくするものに出会えることは難しくなっているかもしれません。ですが、こちらの備後屋さんではわくわく感を刺激され、とても楽しいひと時でした。
それは、お店の雰囲気、専門知識の豊富な各フロアの店員さん、写真OK、英語対応可能、カゴを持って買う、ラッピングなど至る所に「民芸」を味わうエッセンスがあるからです。旅の途中でその産地の民芸品を買うという楽しみもいいですが、圧倒的な品ぞろえでさながら民芸のデパートといった感じでした。
備後屋で買い物をすれば「こんなところで自分で選んであなたのために買ったのだよ」とストーリーある買い物ができることでしょう。
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