くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

南へ行けば暖かい。広州と香港の旅(2)食べるエネルギー

2日目(12月30日)「所謂広州名物をちょこちょこ巡り、食べる」編

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沙面へ出発


少し遅く起きた朝。洗濯機を試しに空回ししてみます。三洋製の洗濯機、この旅で大活躍してくれました。広州の乾燥した空気が洗濯物をすぐに乾かしてくれます。

その後昨日スーパーで購入したフルーツを朝食に。南国の果物の豊富さをあらためて感じます。

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小さいマンゴーは甘さに驚き。皮のギリギリまで甘い。

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食べるエネルギーにあふれる楽しい街歩き


少し遅めの出発で広州の出島と言われる沙面に向かいます。飲茶で有名な広州酒家等がある観光エリアです。
街を歩いているとゆったりとした台湾の雰囲気を思い出しました。犬もおおらかに道路の真ん中で座っています。

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街は食べるエネルギーに溢れていました。果物を食べ歩いたり、イカの串さしを頬張ったり。食べる貪欲さが気持ち良い。

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いい雰囲気の建物が残ります。

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 大通りの右を向けば、暮らしが垣間見れる。

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少し裏に入ると女性の行列が。何かと思って覗いてみると魚の皮を茹でて、パクチーと調味料で和えたおかずです。
コラーゲンたっぷりの魚の皮を目指して女性が多いことに納得です。

f:id:kurashi_chie:20180108074733j:plain心地よい風の中で椅子に腰掛けてもくもくと食べる。幸せな風景。

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気になりましたが、作る様子や皆が美味しそうに食べる様子を観察して満足。

 

牛乳プリンにも2種類ある。生姜で固めるか卵白で固めるか

気になっていた食べ物がありまして、「牛乳プリン」です。
生姜で牛乳を固めた「薑汁撞奶」と、水牛のミルクプリン「双皮奶」(卵白で固める)その両方を食べたくてきました。

生姜牛乳プリンを目指します。あったあった。

店内の二階で、メニューとにらめっこです。

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次も食べ歩く予定だったので、ここでは1つだけ注文。12元(240円ほど)
運ばれてきたプリンはゆらゆらとほんのり温かい。スプーンを入れるとふわふわと絶妙な固まり具合であることがわかります。

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一口食べて、柔らかい牛乳の甘さとそのあとに来る生姜のピリリとした刺激が癖になります。
風邪気味の体にするすると入ってきます。これはいい。そして家でも作れるはず。のんびりた雰囲気の店内で、一休みして次を目指します。


次は牛乳プリンの有名店「南信」です。

f:id:kurashi_chie:20180108075046j:plainちょうど昼時だったせいか満席行列。みんなが何を食べているかテーブルを見回しながらメニューを決定します。

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牛乳プリンとごま汁粉の小豆トッピングと腸粉に決定。2階の席に案内してもらい、相席したお客さんの気持ちよい食べっぷりに感心しながら待ちます。まずは初挑戦の腸粉が到着。蒸したチジミのような味。米のデンプンはこんなにモチモチを秘めていたとは。ニラがいいアクセントです。

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お醤油の味も濃くて、サイズも大きくお腹にたまります。
デザートもやってきました。思いの他の濃厚さに驚きます。白いつるりとした固まりといえば、寒天で固めた牛乳寒と杏仁豆腐にしか慣れていないのでこの濃厚さにノックアウト。これはすごいもったりプリンです。水牛のミルクゆえの濃厚さでしょうか。まったりと舌にまとわりつく感じです。パワーが出てきます。

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ごま汁粉もトロトロ濃厚です。その中の小豆がとても上手に炊かれていて、あっさりとほわりとしていて美味しい。

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途中で、ごま汁粉と濃厚な牛乳プリンを合わせて食べるという食べ方を編み出しました。濃厚同士が味を引き立てます。
ああ、ごちそうさまでした。
途中、亀ゼリーのお店があってテイクアウトで購入。香港で購入しようと思っていましたが、広州でも買えました。2つで25元。

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「食は広州に在り」の飲茶の名店、広州酒家を見学

 

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帰り道に「食は広州に在り」の文字がある飲茶専門店「広州酒家」を通りました。せっかくだからと入ってみたら30組待ち。いつになるかわからないとのことで諦めて店内を散歩。
皆思い思いに好きな食事を楽しんでいます。広すぎるビルの中に大きな中庭。テーブルが奥まで並びどのフロアも活気があります。

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すごい場所です。大箱ゆえに自由に店内を歩き回って、観察しても目立たない。擬似体験ができて満足です。それにしてもすごい大空間です。

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食べていないのにすっかり満足しました。すみません、わるいお客でした。
沙面方面に向かい歩き続けます。

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途中、腸米を作る工程をみたり。

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途中サトウキビの搾りたてジュースがあって、目の前でサトウキビを絞り出してジュースにしたものを飲みました。甘い、青臭い。でもパワーが出てきます。

 

広州の出島「沙面」を散歩とスタバと焼き芋

 

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沙面についた頃にはなんだかヘトヘトで、スタバで休憩。西洋の建物の中で熱帯の木を見ながら不思議な感覚に落ちます。とても雰囲気のよい建物。人気ゆえに朝の静かな時間帯に来れば、もっといいと思います。料金は日本のスタバと同様程度です。

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しばらくうとうとして、沙面の雰囲気を味わいながら帰路につきます。
途中、焼き芋を売るおじさんを発見。とても美味しそうな焦げ目と匂い。そして中がオレンジの焼き芋。買いました。昔ながらの秤で、50元(100円)と値付けがされました。手のひらサイズの焼き芋です。

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後日いただきましたが、繊維が多くて甘いさつまいもでした。そういえば、焼き芋レベルの高さは台湾でも味わいましたが、中国焼き芋もおいしかった。この色、おいしかったなあ。

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昼寝の後は、夕食を「利苑酒家」にて

地下鉄を1回乗り換えて、歩いてようやくホテルへたどり着きました。人ごみの中でエネルギー消耗。しばらくホテルで昼寝。パジャマに着替えて、気付けばぐっと深い眠りについていました。すっきりと目覚めたのは16時頃。寝ることで体力が回復することを実感した目覚めです。


無性にお腹も空いています。不自由がある旅ならではの疲れ。日本にいると何不自由なく自分の行動ができる。旅で思い通りに言語が通じなかったり、アクシデントにあったり、思った味と違うものに出会ったり、シナリオ通りにいかなかったり。旅に出ると当たり前に浸っていられることの幸せと時にそこを抜け出すことの必要も感じます。野生の勘を取り戻すといいましょうか、肌で感じるものを大事にするといいましょうか。
さて、お腹がぺこぺこな今晩は、近くのレストランで食事です。外れのないであろう事を重視の食事となりました。
歩いて10分ほどの利苑です。

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17時オープンでほぼ一番乗り。お茶を注文して、メニューとにらめっこです。英語表記もあるため、なんとなくわかります。ああ、あれもこれも気になる。
一部写真が載っているので、想像がつくメニューもあり、助かりました。すみずみまで、メニューを見て、6品ほどを注文。

写真はレシートです。料理名の参考に。

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インパクトのあったのがローストポークと揚州チャーハンでした。

 

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腹ペコの胃袋に肉がおいしい。あつあつで供されるメニューをむしゃむしゃと頬張りながらおいしいおいしいといただきました。

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 光り輝く豚、噛み締めると豚肉のおいしさが広がります。クリスピーなカリカリ具合、絶妙でした。

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今回は色々なレストランの白粥にもチャレンジ。薄く、スープのようなおかゆでした。味は付けてありません。

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次は何が出てくるのだろうという楽しながら。4人でくれば適量ですが、2人では多すぎる量。持ち帰ります。

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幸いにも冷凍庫完備なので、冷凍して日本に持って帰ればいいか〜。そんな気持ちで大らかに残します。


腹ペコで夢中になって食べていたら、途中でぱたりと箸が止まりました。満腹。急激に満たされて、最後にデザートを1つ注文。
楊枝甘露(マンゴータピオカ)。

 

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これがとても繊細で上品でおいしかった。今回の旅で訪れたお店でメニューに載っていれば、注文してみましたが結果こちらのが一番好みでした。
タピオカの新鮮さ、柑橘の粒、フレッシュジュースのような清涼感。
ああおいしかった。

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残った料理はすべてパックに詰めて、持ち帰りました。ホテルで、ジップロックに入れ替えて冷凍。日本で食べたらどんな気分になるのだろうかとワクワクします。
誰かを呼んで、広州の味を試してもらうのも楽しそうです。


ジップロックや保存袋、保冷バックをスーツケースに入れてきた甲斐がありました。
ああ、今日も1日よく食べた。満足して床に着きました。あしたはいよいよ香港へ向けて出発です。

 

 3日目に続く。

 

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