くらしのちえ

良いものは作り手の知恵が詰まっています。選んだもので暮らしはつくられます。そんな暮らしの一部を紹介します。

お粥開発の新展開(ポルトガル風)

つなぎにお粥を使ったポタージュはポルトガルの故郷の味?

 

日本から遠いポルトガル。しかし、今の日本に根づいている料理がポルトガルにルーツを持っているものも少なくありません。例えば、カステラ、金平糖、そして天ぷらは、ポルトガル料理から影響を受けたものだと言われています。

そんなポルトガルではスープに生米を使います。それを思い出して、今開発中の香港粥=生米をスープ(出汁)で炊く→これに野菜を入れたらポルトガルのスープにもなると思い、試してみました。

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「ポタージュ・リエ」

という言葉があります。ポタージュはスープの総称、そしてリエとはつなぎでとろみをつけたものという意味。リエに適した食材はジャガイモやかぼちゃのポタージュに代表されるような野菜類、そして豆や穀物。穀物といえば米です。

(参考:辰巳房子「あなたのためにーいのちを支えるスープ」より)

あなたのために―いのちを支えるスープ

あなたのために―いのちを支えるスープ

 

 

「お粥は生米から作ったスープだ」

そう思い、ストックしてあるお粥に野菜を足してミキサーでミックスして、ポタージュを作りました。お米の甘さと野菜の旨味が解けた、さらりと軽い味わいです。生クリームや牛乳が入っていない分、軽くてあっさりと食べられます。

 

 

作り方

にんじんの葉を下ゆでし、玉ねぎと炒めて、お粥と共にミキサーにかける。

温めて塩味を調整して出来上がり。

※粥にはすでにホタテとかつおの出汁が入っているので、味付けは塩を足すだけで十分です。粥の作り方は、関連記事を参考にしてみてください。

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スープで繋がる異国

香港粥とまさかポルトガル料理とがつながるなんて思っていませんでしたが、香港・マカオへの訪問でインスピレーションを受けて、思いがけない副産物が生まれました。

 

以前「孤愁―サウダーデ」(新田次郎、藤原正彦)を読みました。新田次郎さんの遺作を息子 藤原正彦さんが完成させた小説で、明治から大正期に日本を愛し、日本の良さを欧米に伝えたポルトガル外交官モラエスをテーマにしています。モラエスは味噌汁をのんだときに、故郷ポルトガルの野菜のスープを思い出したとのこと。ホタテとカツオで出汁を取った粥に野菜を加えてできたこのスープも、ポルトガルの故郷の味なのかもしれません。

 

孤愁―サウダーデ

孤愁―サウダーデ

 

  

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